四章
第21話 メガロガメロ
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021_メガロガメロ
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異世界アマスには多くのダンジョンがある。広大たちはダルガード王国に入らないようにし、色々なダンジョンを回った。
「結構レベルが上がったな」
「私はもうレベルがカンストして上がらなくなりました。コウダイ様の足手まといになってしまい、申しわけありません」
「そんなことないよ。チュニクスの索敵能力があるから、俺たちは安全に狩りができるんだ。本当に助かっているんだよ」
「チュニクスの索敵能力が高いのは、認めるわ。助かっているのもね」
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名 称 コーダイ・アナヤマ
種 族 ヒューマン
情 報 男 18歳 地球人 冒険者
状 態 健常
職 業
レベル 200 / 999
攻撃力 2015 / 9999
防御力 2020 / 9999
スキル 穴 改変 棍棒術 体術 剛腕 加速 爆破魔法 時間魔法 ドロップアイテム品質向上 頑丈 スキルブロックドロップ率上昇 千里眼 先読み 再生 防御術 鑑定眼 土魔法
器 量 17 / 99
適 性 コレクター 探究者 匠 国士無双 猪突猛進
才 能 博学多才 現実主義 夢想家
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名 称 チュニクス
種 族 森狐獣人
情 報 女 19歳 冒険者
状 態 健常
職 業 道先案内人
レベル 60 / 60
攻撃力 370 / 370
防御力 350 / 350
スキル 斥候術 アイテム鑑定 弓術 幻影魔法
器 量 4 / 5
適 性 冒険者 探検家 狩人
才 能 探索
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名 称 コウ・シマサキ
種 族 ヒューマン
情 報 女 18歳 地球人 冒険者
状 態 健常
職 業 氷の聖女
レベル 180 / 270
攻撃力 1455 / 2180
防御力 1460 / 2190
スキル 聖女の才 神聖魔法 氷結魔法 魔法威力上昇 守りの盾 風魔法 錬金術 薬術
器 量 8 / 18
適 性 聖女 魔女 薬師
才 能 癒し 鼓舞
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「相変わらずコウダイ君のステータスは異常よね」
「望んでこのステータスになったわけじゃないけど、このステータスのおかげで異世界でも楽しむことができているよ」
今、広大たち3人は、リンデンブルク聖王国のダンジョンを中心に活動している。
広大はこの国でもう一度冒険者登録をした。今度はダイという名だ。
コウも同時に登録している。チュニクスを含めて鉄級冒険者の3人パーティーだ。
「さて、このダンジョンも残すところはこの15層だけだ。今日中にダンジョンボスを倒してしまおう!」
「「はい!」」
アイテムもスキルもダンジョン固有の出やすいものがあると言われている。
このダンジョンでは特に狙ったアイテムやスキルはない。
たとえばこのダンジョンでは、土魔法が出やすいらしい。このダンジョンに入って数百体の魔物を倒したが、スキルブロックは2つドロップした。その内1つから見事に土魔法が出たのだ。
ドロップしやすいスキルは、冒険者ギルドに確認すれば教えてくれる。その中に、どうしても欲しいと思うものはなかった。
もちろん、スキルでもアイテムでも何がでるかは、開けてみないと分からない。そこがまた楽しい趣向だった。
順調に15層を進む広大たちの前に、巨大な魔物が現れた。
「なんだ、こりゃ……」
これまで見たこともない巨大さで、ビルのように見上げる。体高は20メートルくらいありそうだ。
「これがダンジョンボスじゃないよな?」
「これはメガロガメロです。15層特有の魔物で、これまで討伐された記録はないそうです。その防御力はダンジョンボスが赤子のようだと言われるほどの魔物ですが、こちらから手を出さなければ襲ってくることはないそうです」
「よく知ってるね、チュニクス」
「ギルドの職員が注意するようにと言ってましたので」
そういえば、そんなこと言っていたな。と広大が10日ほど前のことを思い出した。
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種 族 メガロガメロ
情 報 メス 180歳 ボーナスボス
状 態 健常
レベル 350 / 350
攻撃力 1500 / 1500
防御力 5000 / 5000
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一般的に知られている勇者のレベルが250から300だが、このメガロガメロはなんとレベルが350もあった。
広大自身は異常であり常識では計り知れないステータスをしているが、そのクラスメイトで勇者である反村隆史でもレベル上限は310である。
反村隆史がレベルを上限まで上げて、全力で攻撃してもメガロガメロの防御力なら耐えきって余りあるだろう。厄介な魔物と言わざるを得ない。
「おおお、ボーナスボスって書いてあるんだけど!」
「ボーナスボス?」
広大もコウも聞き覚えのないものだ。2人はチュニクスに説明を求める視線を送る。
「申しわけありません。初めて聞きました」
「そっかー。ダンジョンボスはちゃんとダンジョンボスって書いてあるから、それとは違うんだろうな。でもボーナスと聞くと、なんだか血が騒ぐんだけど」
「ええ、何かいいドロップがありそうね」
これまでのダンジョンでこのようなボーナスボスはいなかった。
今回初めてそれを発見して、広大たちのテンションが上がる。
「俺がやっていい? それともコウがやる?」
「さすがに防御力が5000もあると、戦う気にもならないわね。何よその反則的な防御力。普通じゃ絶対に倒せないわよ」
コウがブツブツ言うので、広大がその頭を撫でて慰める。
「ななな、何してるのよ!?」
「コウはがんばっているよ。俺がちゃんと見ているから」
「ダイ君は優しいのね。ありがとう」
「どういたしまして。それじゃあ、ホール」
全長50メートルはあるメガロガメロの胴体に巨大な穴が開く。ダンプでも余裕で通れるような大きな穴だ。
メガロガメロは一歩も動くことなく消え去った。その後には山のようなお金と青色のアイテムブロックと金色のスキルブロックが残った。
「お、さすがはボーナスボスだな!」
「これ、ミスリル貨よね? いったい何枚あるのかしら?」
ミスリル貨は1枚で100万円くらいの価値があると、広大たちは考えている。それが山のようにあるのだから、眩暈がしそうな光景だ。
「青と金のダブル……信じられない光景です」
こちらもあり得ない光景だった。50オグス級の青色アイテムブロックと、同じく50オグス級の金のスキルブロック。そこからどんな反則級なものが出てくるのか、さすがに想像もつかない。
「楽しみは後からだね。今日はダンジョンボスを倒すのが最終目標だからさ」
「初志貫徹は大事よね」
「ダイ様の進む道を先導するのが私の役目です。どこまでもお供いたします」
広大たちはこの後無事にダンジョンボスを倒した。
ダンジョンボスよりもメガロガメロのほうがよっぽどボスっぽいステータスだったが、あれは普通では倒せない魔物である。
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