別人
みやうと話してると、さっきみやうと話していた女の子がこっちに歩いてきた。
そしてオレに向かって
「おっすー」
といいました。
ほんとこの子…懐っこいな。
「あ、おっす…」
と一応返事を返しておいた。
するとめっちゃ笑いを堪えているみやう。
…
「みやう…どうした?何にツボった?」
とオレが質問するとみやうは、
「菜乃花っ…くっ…菜乃花っ…」
と言い出した。
菜乃花がどうしたのだろう?
オレと女の子は、キョトンとしながら顔を見合わせた。
「みやう、もしかして…菜乃花から連絡きた?」
と、オレが聞くと
「えっ?なんで連絡?」
と女の子がオレを見た。
もう腹を抱えて笑うみやうに、オレも女の子も困惑中。
…
みやう…どうしたんだよ⁇
笑いを堪えながらみやうがオレに、
「あのさっ…りおと…っ菜乃花めっちゃかわったんよ?よく見てみろよー」
と言い出した。
えっ?てことは…菜乃花転校してなかったんだ⁉︎
ふいっと視線を感じ振り向くと、そこには知らない女の子が後ろに立っていた。
⁉︎
「えっ⁉︎菜乃花⁉︎菜乃花なん⁉︎めっちゃ別人じゃん⁉︎」
と女の子の肩を揺さぶった。
するとみやうが爆笑して、
「うん…その人は、田山さんな。ガチの別人だ」
と笑い涙を拭った。
騙された⁇
「へ?じゃあ…菜乃花は?オレ眼鏡今してないし、あんまり遠く見えんよ?」
と言いながらも教室を見渡した。
「えっ、こんな近くでもうちのこと見えないんだ?」
と、さっきみやうと話していたかわいい女の子がいうじゃありませんかっ‼︎
「はぁっ⁉︎あんた菜乃花なん⁉︎ガチ変わりすぎやろ⁉︎」
「なんで関西弁?ってか、やっぱりぜんっぜん菜乃花って気づいてなかったんだ?マジウケる」
と、みやうはツボったままだった。
菜乃花と名乗る人も勝ち誇った顔をしていた。
「え、マジで菜乃花なの⁇眼鏡は⁇」
「あー、うちコンタクトにしたの」
「えっ…普通イメチェンするのって春休みじゃね⁉︎入学してから一か月後とか意味わかんねーよ」
「部活で眼鏡禁止だからコンタクトにしたのっ。かわいいでしょ?」
「あ…うん…でも今までそんな二重だっけか…?」
「朝ね、瞼に癖つけると二重になるの♡」
…
「変わりすぎだろーが‼︎めっちゃかわいいじゃんかよ‼︎」
「え?そんなに褒められたら…恥ずいじゃん?」
菜乃花は、頬をピンク色に染めた。
か、かわいすぎるって‼︎
そんなオレたちをみてオレと菜乃花の肩をポンっとしてみやうは、
「見てるオレが一番恥ずかしいわ。邪魔ものは、ドロンするねん♡」
と行ってしまった。
…
「菜乃花…オレてっきり菜乃花は、転校したんだと思ってたわ。」
「えっ…あぁ、でも話しかけたとき返事してくれてたよね?」
「あれは…みやうの友達かと思ってさ…なんか懐っこい人だなとは思ってた。」
「あはは、マジか」
「…うん。あ、あのさ…菜乃花」
「なに?」
「オレたちって…ずっと一緒じゃん」
「うん、そうだね」
「これからもずっと一緒にいてほしい。」
「あったりまえだよ〜。どうしたん?急にさ?」
「えとね、ずっとってのは…ずーっとってことなんだけど…」
「えっ?」
菜乃花は、顔を赤らめた。
そんな菜乃花をオレは目で追いさらに追い討ち告白した。
「好きなんだ」
と。
すると菜乃花は、恥ずかしそうにでも嬉しそうに
「うちも、うちも好きだよ」
とこたえてくれた。
今すぐ抱きしめたかったけど、学校でそんなことしたら先生に怒られそうだったので我慢した。
なので予約を入れることにした。
「今度の土曜日部活なかったら抱きしめに行っていい?」
と。
すると菜乃花は笑いながら、
「そこは、普通に遊ぼうでよくない?」
とオレを見た。
もう…キスもしてーー‼︎
「で、土曜日どうなん?」
「休みだよ」
キーンコーンカーンコーン
チャイムのやつが邪魔してきた。
なので菜乃花が教室に戻ろうとした手を握り、
「じゃ、キスもいいよね?」
とオレは結構攻め攻めな予約しました。
一応許可とらないとね!
菜乃花はびっくりした顔してさらに赤い顔してたけど、次の休み時間スタンプが送られてきた。
めっちゃ歯磨きしてるやつ
これはオーケーってことっすかぁ⁉︎
オレも歯磨きスタンプとたくさんのハートを送った。
今度の土曜日が待ち遠しくてたまらーーーん♡
おしまい♡
ボッチのオレにかまってくれていた幼馴染が急にいなくなっちゃったんですけど⁉ 猫の集会 @2066-
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