第3話
「初めまして、カルティーナ様。アルフレッドと申します。」
カルティーナの前で名を名乗った瞬間勢いよく手を強く両手で握られたアルフレッド。
そして目の前には鼻息荒くした目の瞳孔ヤバめなカルティーナがいた。
「カルティーナ様、どうかされましたか?」
「好きです!私と結婚いたしましょう!!」
予期せぬ発言に周りの従者達は慌てふためくが、王女から求婚宣言されているアルフレッドは全く動揺を見せていなかった。
「カルティーナ様、熱でもあるんですか?」
「熱なら貴方に夢中という熱ならあるわ!」
「主治医に1度頭を見てもらいましょう。」
「まぁ、私が頭がおかしい見たいな表現じゃなくて」
「その通りですね」
この国の王女にして次期女王になんという無礼な言葉を投げているのだという表情をする周りなど気にせず笑顔のまま毒舌を吐くアルフレッド。
「でも、そんなクールな貴方も素敵♡」
と周りの従者全員がズッコケるほどの返答をするカルティーナ。
ただそれはカルティーナ自身もだった。
今までこんなバカっぽい表現をしてこなかったはずなのに何故かアルフレッドを見ると考えが真っ白になって自分でもどうすることも出来ないでいた。
(初対面の男性なのに一体私どうしてしまったの...)
(アルフレッド・ギャレット...この物は何者なの...)
(彼と瞳が会った瞬間急に身体と口が....これは魔法??)
「カルティーナ様、私はこの後別件があるので失礼いたします。」
「アルフレッド!愛してますわ!!」
一瞬にしてカルティーナの前から姿を消したアルフレッド。そしてアルフレッドが居なくなった瞬間身体の自由が戻ったかのように我に返ったカルティーナ。
そして周りを見渡し先程の自分の行動を思い返し、その場に倒れた。
一体、カルティーナに何が起きたのか?
騎士様、私と一緒に人生を共に歩みましょう!! 飾弥夾 @kazamikyo
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