第13話 部活

「あっきーって、部活どうするの?」


屋上でご飯を食べながらそんな話をする。


「ん〜、みんなは何に入ってるの?」


そのみんなというのは私と瑞稀だけではなかった。


「俺らは生徒会に入ってるから部活はやってないな。」


俺らと言うのは湊くん、悠真さん、綾ちゃんのことだ。


「私たちは新聞部だよ、」


私が口を開くとあっきーがこっちを向く。


「新聞部って具体的に何するの?」

「基本的に学校側の動向を報告する感じだけど…

時々校内で話題になっていることとかをまとめたりかな。

けど部室でお菓子パーティしてることが多いかも。」


私が説明するとあっきーは興味深そうにしていった。


「へー、僕新聞部に入るよ。」

「おー、て言うか気になってたんだけどさ、」


瑞稀が話を変える、気になってたこと?


「お前いつもスタンガン持ち歩いてるの?」

「んなわけないじゃん。ていうかさ、瑞稀も美希も運動神経良くない…?

校門飛び越えた時とか、不審者に蹴りかかった時はヒヤヒヤしたよ…」


あ、そういえば言ってなかったな。


「私たち護身術習ってたの、瑞稀はまだやってる。」

「へー!そりゃすごいけど…それでも不審者前にしたら足がすくむものじゃない?怖くないの?」


確かに、私はあっきーの言う通り足がすくんで動くことができなかったけど…瑞稀は全然平気そうだったな。


「そりゃ、少しは怖いけど…見るの初めてじゃないし。」

「へー、とりあえず僕新聞部入るために部室行きたいんだけど。どこだっけ?」


ちょうど私と瑞稀はご飯を食べ終わったので立ち上がる。


「案内するよ。」






新聞部で手続きが終わると、私たちは部室で新聞部の説明をする。


「もうすぐ文化祭だから、忙しくなるよ〜!」

「へー、何出すの?」

「新聞部は基本的に文化祭の詳細を書くだけで特に何か出すわけじゃないよ。」


あっきーの質問に瑞稀が答える、2人が仲良く喋ってるのを見て私の頬が緩む。


「楽しみだね!」

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