第18話 始めての勝利
「すごい…」
ミアの魔法のおかげで水が溢れていく。おかげで敵の動きを止めることができたのだが…
「!!!!」
何と言ったのかは聞こえなかったが、茶髪の男性が叫ぶと同時に岩が地面から生えてその上に茶髪男性が乗って三つ編みメガネに手を伸ばす。
だが三つ編みメガネは泳げないようでひたすら暴れれいるのを見てやっと気づく。
三つ編みメガネの魔法は多分、早く動ける。それだけだ。バタバタしてる足や手が見えないくらい早い。
「吸収…」
ほんの少しだけミアの水を吸って、茶髪が乗ってる岩にミアと乗る。
「放射:ワォーターボール」
「ッヒ!?」
茶髪男性を吹っ飛ばす、水に沈めた後初めて気づく。
勝ったと思ったが茶髪が魔法を使ったり、メガネが泳げるようになったら私たちはすぐに負ける…
「…放射:ウィンド…グレネード!」
うーん、適当につけた名前だから変だったかな?
ただのプールとなっていた水たまりは私が魔法で竜巻を放った為、水に渦ができる。
「うわああああああ!!」
「おえぇえ…!」
何だか苦しそうな声が流れていると崖の壁がひび割れて、そっから水漏れをしていく。
気づいた時には水が消えて、敵は気絶していた。そう言えば初めて人と戦ったな…アロたちと手合わせはしたことあるけど、こんなふうには初めてだ。
初めての勝利…!
…あれ?敵さん、死んでる…?
「やべっ。」
崖を降りて、確認をしにいくと何かぶつぶつ言っていたので生きてるのだとわかる。
「セーフ…腕輪一つゲット!」
「…」
ミアが崖の上で少し軽蔑の目を見せてくる、降りられないのかな?
「降りられる?」
ハッとして首を振るミア。私はもう一度、放射を使い小さな風でミアを下ろす。
「あ、ありがとう。」
ミアに頷く、今のでローザさんの魔法無くなっちゃった…
「ファイアープール」
火の海の中で倒れた敵の腕輪を奪う、その腕輪を手につけた時だった。
「琥珀さんって、この国に住んでるんですか?珍しい名前ですよね。」
火の海の中で平気そうに立っているのはルカだった。
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