第14話 協力?

「こりゃあ、チームで協力しなきゃダメだろ!」


海とは反対側にある森の奥に移動しながら琥珀さんが熱血に説明をするがアロとロンさんは聞こえてないかのように振る舞っている様子を見て、ミアと顔を合わせてため息をする。


「とりあえず、自分たちの…!」


何を言おうとしたのかわからないが、ミアが声を上げた時に上から人が降ってきた。

なに?人が降ってくるの流行ってるの??


「ウォーター!!」


ミアが上から降ってきた黒髪の青年に向けて水鉄砲のような水を打つが、ちょっとした目眩し程度にしかならない。

どうやら三人がかりで来たようで、他の2人がこっちに襲い掛かる。


「マッドスラップ」


敵三人一気に包んだのは地面から出てきた泥だった。



「これで三つ、後二つ必要だな。」


そう言ってロンさんが腕輪の一つを拾ったピンク色の綺麗な色だ、

琥珀さんがもう二つを拾って私とミアにくれる。


「ありがとう…ございます…」

「ありがとうございます!!」

「あぁ、」


胡散臭い人だ。まるで自分がブレスレットを奪いました、みたいな顔してる。


「それで、俺的にはやっぱりみんなで固まってる方が圧倒的に有利だし、協力は大事だと思うんだ。だから…」

「何を言ってるんだ、」


琥珀さんの言葉をよぎったのはロンさんだった。


「俺様は鼻からお前らと馴れ合うつもりはない、お前らがは勝手に自分たちのブレスレットを集めてきたらどうだ。」


うわぁ、感じ悪。

ミアと琥珀さんは困った顔をしているが私とアロは嫌な顔をする、なんだこいつ。


「俺様は高みの見物でもさせてもらおう。」


そう言って土の中に潜っていく、

いつの間にか消えてしまった彼に私は言う。


「それって高みなのかな...?」

「てか、どうやって息してるんだよ…」


琥珀さんも呆れ顔で気持ちを述べる、さて。どうしたものか…


「とりあえず残り二つ探しに行こうぜ…!」


今度は人が降ってきたわけでもなく、何かに攻撃されたわけじゃない。

ただ私たちの間に壁ができたのだ。

私はミアと、琥珀さんは1人、アロは1人とバラバラにされたようだ。

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