第6話 固有魔法
「ルカ…!?」
正直何が起きてるかわからなかった、ルカは何故か男みてえな髪してるし、水の魔法のはずのルカが炎を手から出して上から降ってくる天井を吹っ飛ばした。気づいたら周りの炎は消えていて、真っ赤な場所は廃墟のような暗い灰色の場所へと変わった。
「あっ、アロ…」
フラフラしてるルカ、多分魔力切れだ。今日は初めて魔法を何回も使ったからだろう。さっき走って戻ってきた女の子のお母さんであろう人がルカを受け止める。
「ルカ、大丈夫か!?」
「うん、ちょっと目眩がしただけ。それより早く出ないと炎で出口が…」
「炎なら消えたよ。」
「…?どうゆう、ていうかなんで建物の中に?」
「ルカを追いかけてきた、ほら立てるか?お母さんも動けますか?」
「はい、炎が消えても危ないので急ぎましょう。」
それから俺らはみんなで協力しつつ外に出た、ルカも女の子のお母さんも少し辛そうだったが外に出た時ににいちゃんが回復してくれたことで今は元気そうにしてる。
「ママー!!」
「なーちゃん!」
親子が二人抱きしめ合ってるのを横目に俺らは他の人たちの傷を手当てして回る、俺らっていうかにいちゃんが。
「炎って全部私が消したの?」
水を飲見ながらルカが問う。
「多分な、お前が炎を上に向けて行った時には辺りは真っ暗になってたし。」
「私自分の魔法わかったかも、ちょっと実験していい?」
「えっ、おい!?」
ルカは飲んでた水のコップに手をかざした、そして変なことを呟く。
「水、吸収して放射。」
一瞬近くにあるものを吸収、そして放射することができる魔法なのかと思ったがそうじゃないようだ。だって何も起きないから、
「アロ、私に火撃ってみて。できるだけゆっくり弱めに。」
「はぁ?なんで…」
「いいから。」
疑問に思いながらも火を撃つ、手加減苦手なんだよな…
「ファイアーボール。」
かなり大きいのが出てきてしまったが羽が落ちるような速度しかない。
「火、吸収して放射。」
今度は空に手をかざして言った、声には魔力がこもっているように聞こえた。ちょっと瞬きをした、するとゆっくり動いてた火の玉が消えていた。
「え…?」
俺は目を疑ってもう一度瞬きをした。すると今度はルカのてから火が一気に出てきた、かなりのスピードで俺を飲み込む。火がやっと消えたと思ったらルカが心配そうにきた。
「大丈夫…?」
「俺の魔法だぜ?平気だよ。」
心配顔は立派なドヤ顔へと変わった。
「すごいでしょ、他人の魔法を操るの。」
魔法限定か、なるほど。だったら自分が吸収した分だけってことか。だから水の魔法が使えなかったんだな、あれ?ってことはさっきの火事って…?
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