第7話 試験会場

今日はとうとうPursuerの試験日、アロとロアも一緒に受けてくれるらしくありがたいのだが…

「なんでわざわざ町で待ち合わせ…?」

私は今日足首まであるフード付きコートにロングブーツを履いてる、サイズが合うのがなくかなりブカブカだが体を温めたり冷やしたりと気温に合わせてくれるのでとても便利だ。中には黒のスポーツブラと見せパンとやらを履いている。ちなみに切ってしまった髪の毛はギリギリ首を隠すくらいの長さだったのだがアロに整えるのをまかしたらすごく短くなってしまった、ロアが綺麗に直してはくれたがどっからどう見ても男の子だ。しかも癖っ毛のせいで清潔感なさげに見えるし…お店のガラスに写ってる自分を見てため息をつく。

「ルカ〜!」

「あ、来た…?」

「ごめん、ちょっと遅れちゃった…」

「…誰?」

「え?」

アロであろう人物はアシメントリーカットから普通の前髪に結構外はねしている髪にしていて、服も普段着なさそうな服だ。黒い長袖とズボン、そして赤色の腰までのpコートを着てる。ロアはそれこそ髪型は変えてないし普段きそうな白いワイシャツ、黒いズボンにベルトをつけてる。だが伊達メガネをかけていてかなり印象が変わる。

「なんでそんな変装してるの?」

「あはは、変装だなんて…早く行こう!」

「…」

そのままみんなで試験会場まで行く。くだらない試験官の話を聞いた後に予選開始だ、予選会場は隣の部屋らしい。

「人多いね。」

数百人はいるだろう部屋を見渡して私がそう呟くとアロが私に言った。

「この国以外にも全く同じ予選をできる場所がある、予選通ったやつはここにくるから試験の時はもっと人がいるだろうな。そもそも試験受けたがるやつなんて数千万人いるんじゃないか?」

「多いな…何人くらいが受かるの?」

「まぁ、試験内容によるけど10から30くらいじゃないか?」

やば、て言うかなんでそんなに詳しいんだろう。

「さっきの試験官言ってたぞ?ルカは話聞いてないんだな〜。」

あっ、私か。ロアさんに言われ二人が詳しいことのわけを知る。みんなで他愛ない話をしながら隣の部屋に移動するとそこはまるでテストでもするかのようにテーブルと椅子が並べられていて、テーブルの上には紙と鉛筆、そして試験番号が載っていた。

「今年の予選は筆記試験です!皆さんお好きな席についてください!」

「終わったかも…」

魔法の練習ばかりしてきた私にとって筆記試験なんてできる気がしなかった。

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