002
試験は問題なく終わった。
まあギリギリだったのか、試験官は首をかしげてたが。
一応魔術だぞ、文句あんのか?
とまあ、無事に魔術学校に入学出来たが、色々と上手くはいかなかった。
「おい、平民はこっちに来るな」
「そうだ、臭くてかなわん」
ぶっちゃけ、イジメだ。
貴族のぼっちゃんはお上品なので、直接手は出してこないが、代わりに陰湿だ。
平民落ちした俺は、良いサンドバッグ扱いだった。
というか、教室行ったら俺の席は無かった。
教師は何してるかって?
「ふん、貴様の様に下賤な身分の者は、床にでも座っていればよい」
と、こんな感じ、俺に教える気はないらしい。
ムカついたので、そのまま教室を出てきた。
ついでに言うと、教科書も無いので勉強しようがない。
買うと貴族向けに高い値段なので、とてもじゃないが手が出ない。
金か、世の中は金が無いと何も出来ないんだな…。
ついでに言えば、平民の学生は俺だけだった、駄目だなこりゃ。
――とまあ、そんな感じで一週間経った。
俺は、登校しても教室には行かずに、真っ直ぐ裏庭のベンチに向かう。
うん、勉強?勉強はしてるよ。
いや、色々あったんだよ。
俺の隣には、同じ学校の制服を着た、女子生徒が座ってる。
「――じゃからの、此処は省略しても、術式は機能するんじゃよ。
お主、妾の話聞いとったか?」
「聞いてるって、難しいんだよ…俺が勉強し始めて、まだ一週間だぞ?」
「基礎なんじゃがなぁ、お主本当に物覚えが悪いのう」
「なんだとぉ」
そう、女子生徒だ。
何か、古風な話し方する変わった女の子だ。
背が低いから最初は年下かと思ったが、先輩らしい。
よく考えたら、俺の下に学年無いよな。
さらっさらの長い髪、真っ白な肌、まず間違いなく上位貴族だと思う。
でも彼女は、身分については全く話さない。
ただ、どうも他所の国…ここよりずっと東の国から、留学して来てるらしい。
やんごとなき身分なのかもしれない、怖い。
なので、その辺の話題には触れてない、面倒だし。
そんな彼女から、俺は魔術を教わってる。
初日、教室から飛び出した俺は、適当なベンチに座り、途方に暮れてた。
そしたら、彼女に声を掛けられた訳で。
今は、俺の先生やってもらってる。
本人曰く、彼女は優秀な特待生として呼ばれたらしいのだが、この学校はレベルが低すぎて、彼女に教えられる教師が居ないらしい。
何か嘘くさい話だなと思うけど、偉い人だと怖いので、あまり突っ込まない様にしてる。
まあ、暇だから俺に色々と魔術について指南してやろう、という事らしい。
偉そうな態度だと思ったけど、可愛かったから許した。
上目遣いは反則、ズルくない?
彼女は本当に色々知ってるし、教えてくれる。
こうやって遠慮なく教わってるが、一応対価はある。
授業料の代わりに、初心者が魔術を覚えて行く過程のレポートを取りたいんだと、よく分からん。
面倒だけど、授業料代わりだと思えば安いもんだ。
「よし、お主よ服を脱げ」
「なに言ってんだお前?」
唐突なセクハラに、思わず素で返事してしまった。
まあ…一週間も付き合いがあれば分かる、多分魔術絡みだ。
マリーの時もだが、最近よく脱がされるなぁ…。
「ああ、上だけで良いぞ。
そろそろ、お主の魔術が、何故にナメクジ並なのかを調べるのじゃよ」
「誰がナメクジか」
失礼な、流石にナメクジよりはマシだ。
…マシ、だよな?
早く、早くとせがむ彼女、子供か。
仕方ないので、医者の診察みたいに服をまくり上げる。
「…おい、お主よ」
「あ?なんだよ早くしろよ」
「いや…何と言うか…この胸の痕は何じゃ??」
ああ、話して無かったっけ。
俺自身も、普段は忘れてるからな。
「生まれてすぐ、殺されかけたんだよ」
軽く、赤ん坊の頃に暗殺されかけた話をするが、彼女は…眉間にめっちゃシワを寄せて唸ってる。
「いや、しかし…なんじゃこの痕…お主、これは呪いの類ではないのか?」
「え、呪い??」
うっそだろ呪いって。
そういえば親父は、暗殺事件の事は余り話してくれなかったからな。
「いや…お主、これで良く生きておったな?」
「…まあ、死にかけたとは聞いたよ」
そうか、そこまで酷い呪いだったのか…そりゃ死にかけ理由だ。
呪具を埋め込むとかされて、それを無理矢理剥がした感じらしい。
「確証は無いのじゃ、時間も経っておるし、呪具の実物も無いでな」
まあ、普通の傷じゃないよなーとは薄々思ってたよ。
毒のせいかと思ってたけど、呪いか…。
当時は、俺を生かすのにめっちゃ金が掛かったらしい。
そして、この件でババアの実家に助けを求めた為に、親父はますますババアに頭が上がらくなった。
まあ、噂話で聞いた話だが。
親父が生きてれば、詳しく聞けたか?
…いや、多分話す気は無かっただろう、そんな感じだったし。
というか、彼女がペタペタ触ってきてくすぐったいな。
「…いや、もういいだろ?」
「いや、呪いも気になるが…やはりか…!凄いのう!!
うん!うん!妾の仮説通りじゃのこれ!!
はー!なんじゃこりゃマジなのかえ?!
あーもー!すごい!もっと調べたい!!」
…この女、人の話聞いてねぇや。
「おい、待て、こら、お前…!!」
「わー!こんな事なら!仲良くなってから、なんて気を使わずに会って直ぐ脱がせて調べれば良かったのじゃ!!」
「なんだと…?!」
この女とんでもない事カミングアウトしてきたな?!
「お前…最初から俺の身体目当てだったのか!」
「ひ、人聞きの悪い事を言うでない!
とにかくじゃ、もっと仔細を調べる故に、とりあえず上全部脱いで、ズボンもヘソの下まで下げろ」
「有無を言わせないセクハラじゃん」
何でそんなアバンギャルドな格好しなきゃいかんの?!
「お主は魔力経路が、まともに機能しておらんのじゃ」
「へー?」
「正確には、ほんの一筋だけ通っておるがの」
一筋ね、まさかマリーのマッサージのお陰じゃないだろうな。
「詳しく言うても理解出来んじゃろうから簡単に言うがの。
それを活性化させる為に、妾の体内魔力をお主と同調させて、魔力の流れを外部から干渉して無理矢理に作るのじゃ。
上手く事が運べば、お主の魔術が…多分、人並みくらいにはなるんじゃないかの?」
「人並みか」
まだ水をチョロっと出す魔術しか使えないからな。
人並みでもありがたいが…。
「何せ前例の無い事じゃから、やってみんと分からん」
「その割には楽しそうだな?」
他人で実験して楽しいか?
まあ、やるだけやってみるしか無いんだが。
「それで、脱いだらどうすればいいんだ?」
「ヘソの下あたりを、お互いにくっつければ良い」
「ヘソの下あたり」
「妾とお主の下腹部を、直接くっつけあうのじゃ」
「下腹部を」
くっつけ合う。
…。
「身体のこの辺りは、東方では丹田などと呼ばれておるが、それは今は良い。
魔素の巡りを同調させる為に、なるべく丹田…下腹部辺りを密着させんといかんからの。
これから妾がスカートの裾を持って、捲りながらお主の膝上に跨がる」
「スカートを捲りながら?またがる??んんっ??」
…。
…。
…???
「あの、すいません先生」
「なんじゃ、妾は忙しい」
「質問があります」
「うむ、申せ」
「凄いエッチくないですか」
「やはりそう思うか」
だよなあ。
よかったー、気が付いて無いのかと思ったじゃん。
ははは。
「ばーか!!んなエッチなこと出来る訳ねーだろ学校だぞココ!!」
「なんじゃとこの阿呆が!妾だって恥ずかしいし大体こんな辺鄙な場所に誰も来んわ!!」
「そうだとしてもスケベすぎるわ!!すけべ!!すけべー!!!」
「誰がすけべじゃ!!魔術の探求には必要なんじゃ!!」
お前も女だろ?羞恥心は??
え、何?魔術師ってこんな人ばっかりなの?
「ま、まあ他にも方法は有るのじゃがのぅ…」
「あんのかよ、じゃあそっちで…いや、まて。
一応、どんなのか教えて?」
何か嫌な予感がする。
「杖などの魔力が通る棒を、お主の尻の穴に突っ込むのじゃ」
「尻の穴に」
「なるべく奥まで深く
「
…。
…。
…。
…。
「最初のでいいや」
「じゃよなぁ?」
彼女が、手に持つ太い杖を揺らしながら頷く。
やめて、そんなの入るわけ無い、お尻が壊れちゃうから。
「妾も、こんな事をするのは初めてじゃからの。
もし駄目じゃったら、その時は改めて尻からじゃな」
「必ず成功させるぞ!」
ケツだけは勘弁な!
ん、おや。
薄いピンク色の生地か。
真ん中に小さなリボン、フリフリのレースがいっぱい付いてる。
ずいぶん可愛いの穿いてるな…。
「じゃなくて!何パンツ見せてんだ!少しは躊躇しろ!!」
「
「スカートの裾を!口で咥えんな!!」
何なの!?それ流行ってんの?!
マリーといい、はしたないでしょ!!
スケベが過ぎるでしょ!!
恥じらえ!!!
「別に、お主が見なければ良い話じゃろ」
「それは無理なんだ」
いくら頑張っても、見てしまうんだ。
これは恐らく、視線を誘導する魔術などを掛けられているな。
魔術ってすげー。
「あのな、その…妾も羞恥心が無い訳では、無いのじゃが…」
「ごめんなさい」
土下座した。
こう言うのは、なるべく早く謝るに限る。
…ローアングルだとさらに凄いな。
赤面して、もじもじとスカートを捲くる黒髪女子の前で、土下座する変態。
見られたら社会的に死ぬ。
「早う終わらせた方が、お互いの為じゃと思うがの…」
「あ、そうですね」
よし、俺は覚悟を決めたぞ。
イスに座り、膝は揃えて…。
はい、どうぞ座って?
…。
…。
っんぷに、やわらか。
「んっあっ」
彼女が聴いたことない艶のある声を洩らした。
あっ。
…うん、ごめんな。
そこはもう、自分の意思じゃ制御出来ないので。
「ま、まあ…欲情するなとは言わんが…至るなよ?」
「いたらんわ!!」
やめて!そんな事になったら帰れない!!
バレたらうちのメイドに消される!洗ってもマリーなら間違いなくバレる!!
俺だってエッチなのは考えない様に努力はしてるんだよ!!
「ふぁ、お主、結構筋肉でがっしりしておるな…わぁ…男の人の胸板、
「おい、たのむからやめろ…」
そんなガッシリしがみつく必要あるのかよ!!
色々当たってるとか言うレベルじゃねぇんだけど!!
頭をぐりぐり押し付けんな!髪の毛さらっさらだな!!おい!!
「い、いや密着せんと、魔力を送れんじゃろ!
やっぱり、尻からやるか?」
「大丈夫続けて下さい」
ヒュッ、ケツが冷えた。
おかげで少し冷静になれたな。
「…うむ、準備は出来た。
始めるかの」
「早めに終わらせてくれ」
俺の理性が保ってる間に。
「なに、始まれば助兵衛な事など考えられ無くなるわ」
「え、なんで今になって不穏な事言い出すの?」
「では、行くのじゃ」
いや、まだちょっと心の準備がって?!
ゔ!何かぐるぐるして気持ち悪いイイぃ!!
「暫くは、魔力酔いと同じ症状になるからの。
あ、これ先に言っておくの忘れてたのじゃ」
「おごごごご!!!」
お前そういう大事なの忘れんなよ!!
馬車で川下りしてるみたいな!!
うわこれ新しい感覚!!
「あわわ、すまんのじゃ!ここ迄酷くなると思わんかった!!」
あ、だめ、もうむり。
きもちわるっ。
いしきがとおくなる。
あとはよろしく…。
…。
…。
…ゔっ。
◇◆◇
「ふぇーん!ごめんな、ごめんな?!うぐっひっく…」
「あー、いやホント大丈夫なんで」
目が覚めたら、彼女がガチ泣きしてた。
俺は今、ベンチの上に横たわっているが、なんで人の腹の上で泣いてるんだこの人は…。
「想定より魔力の流入が多すぎて、さっきまで頑張って抑えてたのじゃ」
大変だったみたいだ。
まあ、こんな事やるの初めてらしいからな、ある程度のトラブルも予想はしてたから、仕方ない。
「尤も、結局まともな方法では間に合わんかった…まあ、それについては後で説明する」
へー、止まったなら良いんじゃね?
それより、早く退いてくれませんかね?
下腹部辺りにに乗っかられてるとね?下半身がイライラして仕方ないので。
「…元気そうじゃの」
「…ハイ」
し、しょうがない奴なのじゃ、とか言いながら降りる彼女。
俺も、そう思います、ホントしょうがない奴だコイツめ!
俺の言う事を!全く聞きやがならい!
許して下さい、息子も反省しておりますので…。
おい、早く反省しろ、きかんぼうめ。
はぁ…なんか、乗っかれてた部分が汗かいて気持ち悪…俺の汗だよな?
ふー。
いやぁ…中々無い経験だったなぁ…。
「なに遠い眼をしとる?それより身体の調子はどうじゃ?」
「えっと…ん?何か身体の中を巡ってるのが…解る…?」
「それが魔力の流れじゃ、大丈夫そうじゃな」
はー、これが…。
何か奇妙な気分だ。
で、これで何が変わったんだろうな?
「わからんけど、取り敢えず魔術つかってみるか」
「…ん?いや待つのじゃ、ちょっと広い所に移動してから――」
「えっと…『流水』」
何かめっちゃジャバジャバ出た?!
え?!マジかヤバいやばい!!
「え!ちょ?と、止まらない?!助けて!!」
「ええい阿呆が!この穴に流し込むのじゃ!!」
彼女が手をかざした地面に穴が空いたので、あわててそこに手を突っ込む。
いやー裏庭が池になる所だった…。
…これ、どうやって止めれば??
「あの、止め方が分からないんだけど」
「はぁ?!お主今までどうやって止めておったのじゃ!!」
「いや、勝手にすぐ止まるって言うか…」
こんなに長く出続けた事ないし。
え?念じろって?
止まれー止まれー…お、止まった。
「いやー、焦ったハハハ」
「笑い事では無いわ、この辺りが池に為る所じゃった…穴を閉じるから早う離れい」
言われて穴から離れると、黒い穴がしぼむ様に消えた。
あれ、水どこいった?かなりヤバイ量出てたと思うんだけど。
元の場所に穴があった形跡はない、今の何だったの?普通に地面掘った感じじゃないよね?
薄々感じてたけど、この人の魔術はおかしい。
「魔術というのは、様々な発動方法が有ると教えたな。
だか、最終的には想像力じゃ、創造力と言い換えても良いがの」
初日にも同じ事言われたな。
魔術を使う方法は色々ある。
魔法陣を使ったり、呪文の詠唱で魔力に形を与えたり。
そうして何回も同じ魔術を使ってれば、魔力の流れを覚えてトレースして発動したり出来る。
最終的には、イメージだけで発動できる。
つまり、うっかり発動途中に「あ、これ爆発させたら面白そうじやね?」とか考えたら、本当にそうなるわけ。
「魔術は万能じゃ、極めれば思うだけで願いが叶う…だからこそ、未熟なまま使うのは危険なのじゃ。
今のお主のようにな?」
「いや、本当すいませんでした」
いやービックリした。
まあ、確実に変わったのが分かったのは良かったな。
「まあ、万能じゃと言うても、妾とて未だそこまでの高みには至っておらんがの」
「なんか学生とは思えんくらい偉そうな言い方だな」
「そそそ、そんな事ないし、学生じゃし?心構えの話じゃもん!」
お、そうだな。
…いや、正直何者なんだろうな?
未だに名前も教えてくれないし。
「輝夜」
「…ん、かぐや?」
「妾の名前よ、教えておらぬままじゃったろう?
まあ、何じゃ…名前教えんと、魔術契約が弱くな故な」
おお、名前を教えてもらった…何か不穏な台詞聞いたけど?
しかし、輝夜さんね…この辺じゃ聞かない名前だ…多分、東の方の国出身かな?
「…まあお主アホじゃし、妾の名を教えてもピンと来んじゃろ」
「なんだとぉ」
誰がアホだ、全く。
「では、宜しく頼むぞ、弟子よ」
「ああ、よろしく…弟子って?」
「ウィンよ、今日からお主は、妾の弟子じゃ」
「あー、宜しく…師匠?」
え、何?なんで急に??
「それは、さっきお主が寝ておる間に、師弟契約の儀式魔術を施したからじゃ」
「え、寝てる間に?勝手に??」
契約ってソレか?!
「…悪いと思うたが、お主の魔力暴走を止めるために必要じゃった」
なんで???
「弟子を管理する師弟契約魔術は、師匠側から弟子の細かい魔力の流れを監視し、制御できるからじゃ」
それを利用して、俺の暴走を止めたのか。
「こうなったのも、妾の責任故にな。
お主が己を制御出来るよう、面倒を見るのが筋よ」
「よくわからんけど、魔術教えてくれるってこと?」
「そうなんじゃが…今のお主に全部説明しても難しいしのう、追々説明していくとしよう」
覚えること多そう、めんどくさい。
追々でいいな、うん。
「ま、よろしくな輝夜師匠」
「…気楽じゃのう、まあ良いわ」
うーん、しかしこれで派手な魔術もつかえるようになったかな?
楽しみだな、マリーも驚くかな。
◇◆◇
ミミです。
今日は依頼の関係で、王立魔術学園に来てます。
貴族の相手は疲れるのです、何故あんなに偉そうにするのでしょうか…。
とにかく依頼の納品が終わりです、もうさっさと帰りたいです…?!
何でしょう、こっちの方から声が聞こえるです…?
ここは、裏庭?でしょうか…。
ここの生徒さんが居ますね、男の子と女の子です。
…男の子は、何処かで見た覚えがある気が…?
…あああ!お、女の子が?!
す、スカートを捲って口に咥えてます!!
遠目なので声は聴こえません。
でも見れば分かります、疑いようがありません…!
生徒さんたち男女が!裏庭で!
い、いかがわしい行為を始めてます!
上半身裸の男子の膝に、ぱ、パンツ丸出しの女の子が座りました?!
これは…ああ、駄目です!!
「あわわわ…え、エッチ!エッチ過ぎです!!」
こ、これは見つかったら大変です…急いで立ち去りましょう。
「…此処からだと、ハッキリ見えませんね」
もっと近くで…駄目です、多分ですが女の子には、既に気が付かれてます。
…かなりの魔術師です、何者でしょうね、あの女の子。
…仕方無いです、今日は大人しく宿屋で休む事にします。
はぁ、疲れました。
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