第4話 生徒会室

 居ても立っても居られなかった。最初のホームルームがとても長く

感じた。とりあえず自己紹介ははっきり「この学校で、生徒会長に

なります!」と宣言しておいた。これは夢を語っているものじゃない。

出来もしないことを言ってるんじゃない。実際なるから。生徒会長に。

馬鹿にしたいならすればいい。笑いたいなら遠慮なくどうぞ。

私が会長になった時に同じことしてもらうから。担任の先生でも同じ。

 ようやくホームルームが終わり、全日程が終了した。

先生に聞いたら、生徒会室は二階の大教室を丸ごと使っているから

嫌でも分かるらしい。何故歯切れの悪い感じだったのかはさておき、

二階の真ん中に鎮座ちんざする大きな教室にたどり着いた。

 「失礼します…。」ノックを欠かさず中に入ると、異様な光景が

広がっていた。最初に私の前に姿を見せたのは、見上げるように大きい

熊のぬいぐるみ。大きいのだけじゃない、積み上げられたように

小さなぬいぐるみが私の視界をおおった。咄嗟とっさに教室の名前を確認した。

『生徒会室』という文字が何事もなくあるだけ。さすがに驚きを

隠せない。その時、大きなぬいぐるみの裏から人影が現れた。

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