第4話 ギルドへ
とんでもねぇ事実知った俺は何とか落ち着きを取り戻し、ラーミスさんと共にここ、『魔の森』から数キロ程離れた街にあるギルドへ向かっていた。
運が良かったのか、最初に出会ったオーク以外は他のモンスターにもエンカウントすることも無く、快適に森を抜けられた。
抜けた先には道路が敷かれており、馬車や冒険者らしき人達が行き交っていた。
「ラーミスさん。森は抜けれましたけど、ここから街までどれくらいあるんですか?」
「ん、すぐ近く。道を辿った先に壁が見えるでしょ?」
言われた通りに目で道を辿っていくと、奥に石壁が見えた。あれが今から行く街……初めての異世界の街だし、かなり楽しみだ。
俺は胸を踊らせながら、ラーミスさんと街を目指して再び歩き始めた。
*****
「おぉ!!まさに異世界って感じの街だな!」
無事街へ到着した俺たちは、屋台が並び、活気溢れる中央通りを歩いていた。肉のいい匂いがするが釣られてはいけない。当初の目的であるギルドに行ってからだ。
ラーミスさんはその目的を忘れていないようで、屋台に目移りもせずにどんどんと道を突き進んで行く。
歩く速度が早いラーミスさんの隣に、人混みを避けながらなんとか並び、ギルドに向かった。
*****
「ん、着いた。ここがギルド」
あれから数分程歩き続け、俺はギルドの扉の前に立っていた。中からは男の笑い声や騒音がかなり聞こえている。
「少し、入るのは緊張するなっておぉい!!ラーミスさん何してるんですか?!」
俺が行動するよりも先に、ラーミスさんが躊躇無く扉を開けた。かなり大きな音を立てて開けたため、急にギルド内が静寂に包まれる。
中に居た冒険者やギルド職員の視線が俺達に一斉に集まり、怪訝な目で、そして何故かは分からないがラーミスさんを見て驚いた人もいた。
しかし多くの視線が俺を見ていることには変わりない。俺はこれからできれば胃薬を持ってこようと胸に刻んだ。
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えちょまです。
改稿するかも
それじゃ
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