第六章:クロース・エンカウンター/03
「一体なんなの……!? どういうことなのよぉ……っ!!」
「説明は後だ! 今はとにかく走れっ!!」
「ま、待ってよお兄ちゃん……っ!!」
遥に追ってくる敵を任せた戒斗は、琴音を連れて狭い住宅街の中を全力疾走していく。
右に折れ、左に折れ、交差点を超えて、時に小さな公園を突っ切って。
頭に記憶した地図を頼りに、戒斗はセーフハウスまでの道をとにかく突っ走っていった。
「ッ――――! 待て琴音っ!!」
「わぁっ!?」
だがある時、戒斗は急に立ち止まる。
同時に庇うように琴音を抱き締めて、自分の身体ごと近くのブロック塀に押し付けた。
急なことに琴音が悲鳴を上げたが、しかし次の瞬間――曲がり角の先から銃火が飛んでくる。
チラリと顔を出して見てみると、曲がり角の向こうにはピストルを持った一団が待ち構えていた。どうやら先回りされていたらしい……!
「真っ昼間っから、派手にやらかしやがって……!」
琴音と一緒にしゃがみ込んだ戒斗は、毒づきながら右手を懐に伸ばす。
制服ジャケットの下に吊るしたホルスターから、愛用のピストル――
「お、お兄ちゃん……そ、それって……」
すると、戒斗までもがピストルを取り出したのを見た琴音がそう、怯えた眼差しで彼を見つめる。
それに戒斗は「本物だ」と短く頷き返して。
「俺と遥はお前を……琴音をアイツらから守るためにここにいる」
「わ、私が狙われてるの……!?」
「そうだ。とにかく話は後だ。今は――――俺を信じてくれ」
チラリと横目に視線を流す戒斗の、今まで見たことがないほど真剣な眼差し。初めて見るほど鋭く尖った、どこか冷酷にも思える瞳の色。そして彼が右手に握り締めた……冷たい金属の塊。
その全てが、今の言葉が嘘偽りのない事実であることを琴音に否応なく突き付けていた。
「…………分かった」
だからこそ、琴音はこれ以上を問うことなくコクリ、とただ頷く。
「お兄ちゃんが、私を悪者から守ってくれるんだよね?」
その後で、最終確認みたく琴音が言う。怯えた声を震わせながら、小さな涙粒を溜めた瞳で彼を見つめて。
すると戒斗はフッと小さく笑い、
「――――ああ、約束する」
と言って、彼女の頭にポンっと手を乗せた。
まるで子供が相手みたいに、小さな妹にするように彼女の頭を撫でる戒斗。
彼に撫でられながら、琴音は「……うんっ!」と強く頷き返す。
その顔からは……恐怖の色は消えていなかったが、少なくとも混乱は消えていた。目の前に居る彼を、子供の頃から兄と慕う戒斗を信じようと……そう決めたから。
「さあ、ここからだ……!」
琴音を落ち着かせてすぐ、戒斗は反撃に打って出た。
敵の銃火の合間を見て、隠れた曲がり角から右腕を出し……瞬時に狙いを定める。
(向こうの数は三人、二人はリロード中か……イケるな!)
「貰った――――ッ!!」
トリガーを引き絞り、発砲。P226から撃ち出された9ミリパラベラム強装弾が、まず先頭に居た一人の眉間をブチ抜いた。
そのまま間髪入れずに連射し、胴体に三発ほど叩き込んでやる。それからすぐに照準を動かし、後の二人……弾切れのピストルをリロードしている最中だった男たちにも、同じように連射で弾丸を撃ち込んだ。
胴体に三発、頭に一発。
確実に相手の息の根を止める速射を、戒斗は目にも留まらぬ速さで叩き込む。
「か、は――――」
三人の男が続けざまに膝を折り、最後の一人がピストルを取り落としながらがっくりと倒れ伏した。
「よし……!」
ひとまず、これで目の前の脅威は退けた。
戒斗は中途半端なマガジンを新しいものと取り換えつつ、また琴音の手を取って。
「今がチャンスだ……走るぞ!」
「う、うんっ!!」
そのままP226を握り締めたまま、琴音を連れてまた走り出した。
「で、でもどこに逃げるのっ!?」
「大丈夫だ、アテはある!」
琴音と一緒に住宅街を疾走しながら、戒斗は折を見て懐からインカムを取り出し、左耳に嵌める。
インカムのボタンを押し込んで、通信を繋げる相手は――たった一人しか居ない。
「マリアか!?」
『……この秘匿回線を使うってことは、かなり
「コード・ブラック発生だ! ウチのお姫様はどうにか無事だが……あの馬鹿野郎ども、こんな真っ昼間からバカスカ撃ちやがって!」
『オーケイ、状況は把握した。セーフハウスまで頑張ってくれ、僕もすぐに向かう』
「了解だ!」
そうしてマリアとの短い交信を終えた直後、また戒斗の前に刺客が現れる。
「お兄ちゃんっ!」
「チィッ……!」
何かに気付いた琴音が叫ぶのと同時に、戒斗はダンッと彼女を突き飛ばす。
直後――――路地裏から巨大な影がすっ飛んできた。
「ウオオオオオオ!!」
現れたのは、まるで相撲取りのような大男。縦にも横にも広い巨体で、勢いをつけて戒斗に向かってタックルを仕掛けてきたのだ。
「がぁ……っ!?」
戒斗は琴音を逃がすのに精いっぱいで、その大男のタックルを避け切れず。巨体の突進をモロに喰らってしまえば、そのまま反対側のブロック塀に叩きつけられてしまう。
コンクリートの壁に勢いよく背中をぶつけた衝撃で、肺から残らず空気が絞り出される。その痛みに目を見開いた拍子に、思わずP226を取り落としてしまった。
ガシャン、と右手から滑り落ちたピストルが音を立てて落下する。
突然のタックルを浴びた苦しみに戒斗が喘ぐ間にも、大男は右手をぶんっと振り上げて……鋭いチョップを彼の首元に叩き込もうと構えた。
「んなろ……っ!」
振り下ろされたチョップを、戒斗は寸前のところで左腕を盾にして防ぐ。
だが大男も諦めず、両手で何度も何度もチョップや殴打を繰り出してくる。戒斗はそれを全て防ぎながら、隙を見て大男の両手首を引っ掴むと。
「舐めてんじゃ……ねえぞっ!!」
そのまま大男の鼻先目掛けて、強烈な頭突きを叩き込んでやった。
勢いをつけた硬い額の直撃を受けた大男が、鼻血を吹き出しながらフラっと昏倒しかける。
気絶しかけた大男だったが、しかし手放しかけた意識を気合いだけで繋ぎ止めると、
「ウオオオオオオ!!」
雄叫びを上げながら戒斗の拘束を振り払い、今度は両手で鋭いチョップを繰り出してくる。
だが今の頭突きでよろめいたせいか、壁に押し付けられていた戒斗と大男の間には多少の隙間が出来ていた。
「そう何度も同じ手を喰うかってんだ!」
振り下ろされた両手のチョップを、戒斗は低く身を屈めて回避。そのまま左手をズボンの尻ポケットに走らせると……そこに差しておいた折り畳みナイフを掴んだ。
右手で大男の頭を鷲掴みにすれば、左手のナイフのブレードをバチンと開き……その切っ先をズシャッと顎下に突き刺してやる。
「あ、が……」
「これでジ・エンドだ、デカブツめ……!!」
グリグリと念入りに刃をこじった後で、戒斗は左手のナイフを引き抜く。
そうすれば、大男はがっくりと膝を折って……そのまま倒れると、二度と動くことはなかった。
「お兄ちゃん、大丈夫っ!?」
「ああ、どうにかな……ったく、ふざけやがって……!」
心配した琴音が駆け寄ってくる中、戒斗は大男から引き抜いたナイフを尻ポケットにしまいつつ、落としたP226を拾い上げながら忌々しげに毒づく。
「あっ! お兄ちゃん……あっち!」
「ああくそ! また来やがったか……琴音、そこに隠れてろっ!!」
「う、うん……!」
ハッとした琴音が指し示した先、十字路の向こうから新たな敵影が現れる。
戒斗はひとまず琴音を手近にあった自動販売機の陰に避難させつつ、P226を膝立ちの格好で構える。
「次から次へと湧いてきやがる、身の程知らずどもが……!」
敵の数は、パッと見て五人。いずれも片手に持ったピストルを撃ちまくりながら突っ込んできている。
そんな敵の群れに向かって、戒斗はP226を続けざまに発砲。五人の内の二人を狙い撃ったところで、琴音の隠れる自販機とは反対側にある電柱の陰に飛び込んだ。
硬いコンクリートの電柱を盾にしながら、半身を乗り出してまた連射。そうしてもう一人を倒したところで……弾が切れてしまう。
「チッ……!」
舌を打ちながら、戒斗は瞬時にリロード動作に入る。
空のマガジンを足元に捨てて、新しいマガジンをグリップの底から叩き込む。スライドを閉鎖し、新たな弾を装填……。
僅か数秒でその動作を完了させた戒斗は、再び電柱から身を乗り出して構えたが――しかし、その必要はなかった。
「…………やらせない!」
残る二人の男たちの背後から、遥が忍び寄っていたのだ。
白いマフラーを靡かせながら、音もなく駆ける彼女は――いつの間にか制服から黒い忍者装束に姿を変えていた遥は、男たちと十メートルの距離まで詰めたところでタンっと地を蹴って飛び上がる。
すると――バッと伸ばした彼女の左手から、細長い糸のようなものが伸びた。
手首の裏から射出されたそれは……ワイヤー、だろうか。遥は撃ち出したそのワイヤーを電柱に絡めると、そのままテコの要領でぐんっと大きく身を振って加速し……男たちの頭上から一気に飛びかかっていく。
「ふっ……!」
ワイヤーを解き、自由落下の勢いを付けながら忍者刀の切っ先を真下に突き立てる。
そうして飛びかかった遥は、まずは一人の背中を勢いよく刺し貫いて叩き伏せ、すぐさま刃を抜くと……逆手に握り締めた忍者刀で、もう一人もザンッと背中から叩き斬った。
「すげえ……」
そんな遥の戦いぶりを目の当たりした戒斗は、思わずそう漏らしてしまう。
――――実際、凄まじかった。
戒斗にすらそう感じさせるほど、瞬時に斬り伏せた遥の剣捌きは見事なものだったのだ。
これが、忍者というものなのか。
仮に彼女と真っ向勝負をしたとして、きっと自分では勝てないだろう……そう自然と彼に思わせるほどの何かが、彼女の刃にはあったのだ。
「……ご無事ですか、戒斗」
そんな風に唖然としていた戒斗に歩み寄って、遥がいつも通りの抑揚の少ない声で呼びかけてくる。
ハッと我に返った戒斗は「あ、ああ……」と銃を下ろしながら頷いて。
「すげえな、まるでスパイダーマンみてえだ」
と、完全に素の感想を述べてしまう。
すると遥は「……これのことですか?」と、忍者装束の手首の裏……そこに装備された小さな装置を見せてくれた。
「ワイヤーショットです、意外と便利なんですよ?」
どうやらこれが、あのワイヤーを射出する装置のようだ。
見ると、右手首の裏にも同じものが取り付けられている。自在に操れるワイヤーは、いわば現代の鉤縄といったところか。忍者も時代に合わせて進化しているみたいだ。
「なるほど、ウェブシューターみたいなもんか……」
「うぇぶ……なんですか?」
「こっちの話だ、気にしないでくれ。……それより」
「ええ、急ぎましょう」
二人でコクリと頷き合い、戒斗は琴音を手招きする。
自販機の裏に隠れていた琴音はそろり、そろりと恐る恐る出てきて。
「えっ、ちょっ、遥ちゃん!? 何その格好っ!?」
と、遥を一目見るなり当然すぎる反応を見せてくれた。
「これでも遥は忍者だからな」
「にっ、忍者ぁっ!?」
「詳しい説明は後だ、それより急ぐぞ」
「う、うん……」
「……行きましょう、話は落ち着いてからで」
見慣れない忍者装束の遥に戸惑いつつも、琴音はまた戒斗に手を引かれる形で走り始める。
そうしてまた住宅街の狭い路地を、右へ左へと折れ曲がりながら進んでいくことしばらく。何度かの追っ手の襲撃はあったものの、その全てを戒斗と遥が瞬時に叩きのめすことで、どうにか退け続けていた。
「ねえお兄ちゃん、まだなの……?」
「もう少しだ、セーフハウスまではまだ距離があるが……もう少しの辛抱だ」
「……大丈夫です、何があっても琴音さんは私たちがお守りしますから」
「う、うん。ありがと遥ちゃん」
そうして、何度目かという角を曲がった頃だろうか。
三人が行きついたのは、割に敷地の広い大きな公園だった。記憶が確かなら、ここを抜けるのがセーフハウスまでの近道だったはず。
そんな公園に三人が踏み入った時だった。行く手を遮るように……今度は奇妙な男が一人、公園のド真ん中に現れたのは。
「ヒヒッ……やっとお出ましみてえだなァ」
それは、不気味な男だった。
186センチの大きな背丈に、右目を隠すように長く伸びた真っ赤な髪。もう片方の青い左目でギロリと戒斗たちを睨み付けるその男の顔に浮かんでいたのは……獲物を前にした獣のように獰猛な笑み。
あまりにも、不気味。そして……形容しがたい底知れなさを放つ男。
分かることは、この男が只者ではないということだけ。今まで襲い掛かってきた他の有象無象のスイーパーたちとは一線を画した……そんな凶暴さを秘めている。
間違いなく、奴もまた琴音を狙って現れた敵だった。
「……てめえも、敵か?」
立ち止まり、P226を構えて凄む戒斗。
そんな彼に臆さず、男は「だとしたら、なんだってェ?」と不気味な笑みを見せる。
「――――だったら、今すぐ消えな!」
瞬間、戒斗の右手が火を噴いた。
パッと瞬いたP226の銃口から、三発の弾丸がブッ放される。
常人の目では捉えきれないほど、目にも留まらぬ早業で撃ち放たれた三発の弾丸。それは正確に男の額を射抜く――はずだった。
「ヒャアッ」
だが男は犬歯を剥き出しにして笑うと、バッと右の手のひらを顔の前に出して……そうすれば、どういうことだろうか。戒斗の放った三発の9ミリ弾は、男の手のひらで全て弾けてしまったではないか。
チュインっと甲高い音を立てて、火花を散らしながら銃弾が弾け飛ぶ。
まるで――――金属の壁にブチ当たったかのように。
「嘘だろ……!?」
「っ……!」
その光景に、戒斗はおろか遥ですらも目を見開いて驚いていた。
だが――すぐに彼はそのカラクリを理解する。
「てめえ、その右腕……義手か!」
――――義手。
そう、それしか考えられない。生身の手なら弾丸は当然貫通しているはずだ。
しかし、現に弾丸は弾け飛んだ。まるで金属にぶつかった時のように……甲高い音と、火花を散らして。
それが意味するところは、たったひとつの答えしかない。
――――奴の右腕は、金属義手なのだ。
サイバネティクス技術が飛躍的な進歩を遂げた今、こういう風に身体の一部を人工物のインプラントに置き換えることはそこまで珍しい話でもない。
特にスイーパーのような稼業となると、利便性から敢えてこういうインプラントを選ぶ者も居る。再生医療も発達しているから、その気になればいつでも生身の身体に戻せる……という心理的なハードルの低さも大きいだろう。
だから、奴の右腕が金属義手のインプラントだろうと、決して珍しくはないのだ。
珍しくはないが……しかし、この上なく厄介だった。
「ヘヘッ……その通りよ大正解、百億万点あげちゃうぜェ?」
ニヤリと不気味に嗤って、男は着ていた革ジャケットをバッと脱ぎ捨てる。
そうしてタンクトップ一丁になったことで、奴の右腕が全体的に露わになった。
……見た目は、生身の腕とそう変わらない。
義手のインプラントといっても、表面には
だが……奴のものは、普通の義手とは少し違っている。
というのも、あちこちに繋ぎ目のような直線のラインが走っているのだ。
生身同様のバイオスキンの合間を縫うように、銀色の繋ぎ目が右腕のあちこちに走っている。その異物感が……奴の右腕が間違いなく金属義手であると、戒斗たちに強く訴えかけてきていた。
「初めまして、だなァ
「……ああ、その腕を見て思い出したぜ。てめえはマティアス・ベンディクス……『悪魔の右手』のマティアス・ベンディクスだな?」
その男――マティアスは「正解だァ」と不気味な笑顔を見せる。
「あの、お兄ちゃん……?」
「戒斗は、あの男のことを知っているのですか?」
琴音と遥に訊かれて、戒斗は「まあな……」と神妙な面持ちで頷く。
「マティアス・ベンディクス、俺らと同じスイーパーだ。あの義手でなんでもブン殴って片付ける野郎だから、いつしか『悪魔の右手』の通り名が付いた……どうしようもねえクソ野郎さ」
「ケッ、心外だぜ。俺ァその悪魔のなんたらっての、好きじゃねえんだよ」
「その気持ちだけは理解してやる。……ひとつ言えることは、奴はべらぼうに強いってことだ。今まで相手にしてきた雑魚どもとは訳が違うぜ……」
「……戒斗、少しだけあの男を引き付けることはできますか?」
「勝算があるのか、遥?」
小声で呟き返す戒斗に、遥は「……あります」と即答する。
「今この場で奴を倒すのは不可能です。だから隙を見て、私が一撃を加えます。その隙に琴音さんを連れて離脱しましょう」
「……オーライ、なんだか分かんねえが信じてもいいんだな?」
「お任せを」
コクリと遥が頷くのを横目に見つつ、戒斗はP226を構え直す。
「で、相談は終わったかい?」
「琴音、あっちに隠れてろ! ……まあな、待たせちまったか!?」
「いんやァ?」
ニタニタと笑いながら、マティアスはコキコキと首を鳴らす。
「んじゃあ、おっ始めるとするかァ――――ッ!!」
「いいぜ、かかってこい!」
右腕を振りかぶり、ダンっと地を蹴って突っ込んでくるマティアス。
その前に立ちながら、戒斗は一切臆することなく、構えたP226のトリガーを引いた――――!
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