第12話
香織と涼介、一郎、そして花子は、探偵事務所で次の作戦を練っていた。彼らは、手に入れた証拠をどうやって安全に公表するかを議論していた。
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探偵事務所の一角にある小さな会議室。机の上には、手に入れた証拠の書類が広げられている。香織は、ペンを回しながら考え込んでいた。
「さて、これからどうするかだけど、もっと巧妙な方法で証拠を公表する必要があるわね。」
香織が真剣な表情で言った。
「そうだな。企業の反撃を考えると、慎重に進めないといけない。」
涼介も同意した。
一郎は、書類の山を見ながら困惑した顔をしていた。
「でも、こんなにたくさんの書類をどうやって持ち出すか…」
その時、花子がニヤリと笑って言った。
「いいアイデアがあるわ!ドローンを使って空から届けるのはどうかしら?」
「ドローン?花子、それは斬新だけど、うちの事務所にドローンなんてあったかしら?」
香織が驚いた表情で尋ねる。
「実は…私、趣味でドローンを操縦してるの。だから、ちょっとくらいの書類なら運べるわよ!」
花子は胸を張って答えた。
「それはすごいわね。でも、本当に大丈夫?」
涼介が半信半疑の様子で尋ねる。
「任せて!ドローンの運転はお手の物よ。しかも、企業の目を欺くために、カモフラージュのスキルもバッチリ。」
花子は自信満々に答えた。
「なら、それに賭けてみるのもいいかもしれない。ドローンで証拠を届けるなんて、まるでスパイ映画みたいだな。」
一郎も笑いながら賛成した。
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次の日、彼らは早速準備を始めた。花子が持ってきたドローンは最新型で、カメラも搭載されていた。彼らは書類を慎重にドローンに固定し、飛行ルートを設定した。
「よし、準備完了!これで一気に企業の本社に証拠を届けるわ。」
花子はドローンのリモコンを手に取り、笑顔を浮かべた。
「じゃあ、いくわよ。ミッション開始!」
香織が合図を出すと、ドローンが静かに離陸し、空高く飛び立った。
「すごいわ、花子!ドローンが本当に飛んでる!」香織は興奮気味に言った。
「うん、これで企業に証拠を突きつけることができるわ。」
涼介も感動していた。
ドローンは順調に企業の本社ビルに向かって飛行し、無事に屋上に着陸した。その瞬間、花子はリモコンのボタンを押し、証拠をビルの内部に送り込んだ。
「やったわ!これで企業の内部に証拠が届いたはずよ。」
花子は歓喜の声を上げた。
「素晴らしいわ、花子!これで真実を公表するための一歩を踏み出せたわね。」
香織も笑顔で答えた。
「うん、次はこの証拠を使ってメディアに公表する準備をしよう。」
涼介も決意を新たにした。
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