第5話 少女と狼と食事事情


「やぁーーーーーーぁ」


 日が傾き始めた位に私と同じ色した生き物狼さんを咥えて帰ってきた。


ど…どうした?わ…わふ?


 首を傾げてじっと見つめる私と同じ色した生き物狼さんは、枝と生き物の死骸を私の前に並べていく。


「できないよぉ!」


 私は必死に首を横に振ってから後ずさる。


「あ、赤い実!私は、赤い実でいいから!」


 私と同じ色の生き物狼さんは、一鳴きしたあとにを咥えて巣穴からでていったら、赤い実が複数付いた枝ごと、口を真っ赤にした状態で咥えて戻ってきた。


これでいいか?わふっ?


「あ、あ、ありがと…口汚れてるよ?」


 私と同じ色した生き物狼さんは、ドヤ顔で巣穴の奥に戻り横になった。


「…どうしよ。一先ずご飯食べたら拭く物…ほんとどうしよ…」

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少女と狼(仮) @mia1730

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