第49話 VS キャム②
ヴァンは背中についているロケットブースターを蒸し、キャムとの距離を詰める。
そして、ヴァンはその巨大な腕でキャムへ殴りかかる。
キャムは殴りかかって来たヴァンの手を掴み、そのままヴァンを振り回す。
ヴァンを振り回し、勢いをつけたキャムはそのままヴァンのことを投げ飛ばす。
ヴァンは何度も地面にバウンドしながら壁を何枚も突き破りながら転がっていく。
ヴァンは背中と足にあるロケットブースターを全力で蒸すと、その巨体から考えられない推力で無理矢理勢いを殺す。
そうして、勢いを殺したヴァンはそのまま強大な推力で巨体からは考えられない速度でキャムへ突進を仕掛ける。
キャムは突進してくるヴァンのことを受け止めようとしたが、その勢いが強すぎるあまり、抑えきれずに後方へ吹き飛ばされる。
巨体同士の戦いということもあり、お互いが吹き飛ばされるたびに極秘拠点を広範囲で破壊していく。
後方へ吹き飛ばされるキャムへ向けて、後方に生えている砲身の腕で狙いを定め、レーザーをキャムへ向けて放つ。
その巨大な砲身から放たれるレーザーは高出力であり、一般人を一瞬にして消滅させられるほどの威力がある。
しかし、キャムはヴァンから放たれたレーザーを両手をクロスに構えることで防ぐ。
流石は異修羅会に入れるだけのポテンシャルを持つ異種族と言ったところか。
これほどの出力では傷一つつけることすらできないとはなとヴァンは感心する。
キャムはレーザーを払い消すと、目にエネルギーを集中させ、ヴァンへ向けて目からビームを放つ。
ヴァンは高速変形させ、大盾を展開すると、何重にも魔術障壁が付与され、更に強靭な盾となる。
大盾を展開したヴァンはそのままキャムのビームを受ける。
その威力は凄まじく、先ほどのヴァンのレーザーよりも圧倒的に上だ。
しかし、ヴァンには複数の本の腕や様々な武装がある。
ヴァンは大盾でキャムのビームを防ぎながら、二本の砲身の腕をキャムへ向け、ビームを放つキャムの目へ向けてレーザーを放つ。
キャムも目にレーザーの直撃はまずいため、ビームを撃ちやめ、横へ大きく飛ぶことでレーザーを回避する。
ヴァンはキャムが回避した隙にブースターを全力で蒸し、キャムとの距離を一気に詰める。
すぐに体勢を立て直したキャムは迫り来るヴァンに対抗するために、近くにあった壁を破壊しながら掴むと、瓦礫をショットガンのように放つ。
ヴァンは大盾で瓦礫を防ぎながら、キャムとの距離を詰めると、キャムは既に腕を上段で構えており、ヴァンへ向けて殴りかかってくる。
ヴァンは回避が間に合わないと判断すると、大盾でキャムの叩きつけ攻撃を防ぐ。
しかし、キャムの叩きつけの威力は強く、大盾を持っている腕が悲鳴を上げている。
このままでは腕が壊れてしまうと判断したヴァンはその巨体から考えられない高速の蹴りをキャムの腹部へ放つ。
腹部に蹴りを喰らったキャムは再び吹き飛ばされ、地面を転がっていく。
転がっていくキャムをヴァンは追いかけ、そのままキャムの足を掴むと、そのまま力任せに振り回し、壁に叩きつける。
壁に叩きつけられたキャムであるが、その様子からダメージらしいダメージは入っていないようであり、これだけ壁や地面に叩きつけてもピンピンしている。
やはり異修羅会に入っているだけの実力者はそう簡単には倒すことはできないのかとヴァンは思う。
壁に叩きつけられたキャムは頭を振りながら立ち上がってくると、今度は全速力でタックルを仕掛けてくる。
お互い巨体同士かつ狭い場所どの戦闘であるため、ヴァンはキャムの突進を避けることができない。
なので、ヴァンも全身にあるロケットブースターを全力で蒸し、大盾を前にしてキャムに突進を仕掛ける。
お互いに全力の突進でぶつかり合い、相手のことを吹き飛ばそうと全力で押し合う。
しかし、お互いの力は拮抗しており、どうしても押し切れない。
この状況を打開するためにヴァンは肩についている砲身を展開し、そのまま目の前にいるキャムに向けて放った。
砲身から放たれるレーザーは腕の砲身よりも更に高出力であり、それを直撃したキャムは怯んでしまう。
その隙にヴァンはキャムのことを押し切り、そのまま吹き飛ばす。
吹き飛ばされたキャムに向けてヴァンは追撃と言わんばかりに肩と腕の砲身から同時にレーザーを放つ。
キャムは避けようと頑張るのだが、レーザーの方が速く、キャムは再びヴァンから放たれるレーザーが直撃してしまう。
流石のキャムでもこれだけの威力の攻撃ならば、多少のダメージは入っており、ヴァンからの攻撃によって怪我もしている。
それでもキャムの体は一瞬で再生され、傷もすぐに塞がってしまう。
ヴァンからの攻撃による傷が治ったキャムはその場に立ち上がる。
その姿を見たヴァンはキャムの強さに感嘆していたのだった。
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