第46話 VS 管理者⑦
ヴァンは管理者に追いつくと、そのまま首を掴み、足のジェットに加え、背面にロケットブースターを展開し、更に高速で飛行し始める。
管理者はヴァンから逃れようと足掻くが、あまりにも勢いが強く、身動きが取れない。
そして、ヴァンは管理者のことを勢い良く壁に叩きつける。
壁に叩きつけられた管理者はそのまま壁を突き破るのだが、ヴァンは管理者のことを掴んで離さない。
ヴァンは管理者を掴んだまま何枚もの壁を突き破っていく。
管理者はせめてもの対抗として、壁に衝突する瞬間に魔術障壁を展開し、壁にぶつかる時のダメージを軽減している。
そうして、ヴァンは何枚かの壁を突き破った後、勢い良く管理者のことを投げ飛ばした。
投げ飛ばされた管理者は投げ飛ばされた勢いを殺すことができず、何枚もの壁を突き破りながら後方へ飛んでいく。
ヴァンは肩をミサイルポットに変形させると、極秘拠点を破壊しながら管理者を追いかける。
ヴァンは戦いを楽しみすぎて忘れていたが、この極秘拠点を破壊すると言う依頼を受けている。
そのため、管理者を追いかけるついでに極秘拠点を破壊しようと考えたのだ。
極秘拠点を破壊するついでにグリモワールの構成員もレーザーガトリングで確実に処理していく。
ゴキブリは一匹でも逃すと大量に増えてしまう。
なので、しっかり逃がさないように処理していく。
グリモワールの構成員を処刑しながら管理者を追いかけていく。
管理者は何枚も壁を突き破った後、反対側の壁に爆発札を叩きつけ、壁を爆破する。
爆発した際に発生した爆風で勢いを殺しながら何枚も壁を爆破していく。
そして、自分でも止まれるレベルまで勢いを殺すと、壁を蹴り、地面に着地する。
体は壁を何枚も突き破ったことにより、ボロボロになっているので、回復札で傷を治す。
しかし、回復札では失った魔力までは回復することはできないため、管理者は冷や汗をかき始める。
既に管理者の魔力は底が見えてきており、このままでは魔力が切れてしまう。
魔力が切れてしまうと、管理者は無力であるため、ヴァンに殺されるのは明白だろう。
ただでさえ、手加減されている状態で追い詰められているのに、自分がガス欠してしまうのはまずいだろう。
そうして、管理者がここからどう巻き返せばヴァンに勝てるのかと考えていると、ヴァンが爆破した壁から出てくる。
管理者はヴァンを迎撃しようとしたが、魔力の消耗が激しく、上手く体が動かずに迎撃ができない。
ヴァンは既に管理者が限界を迎えていることには気づいていたので、迎撃に失敗したことに驚きもしない。
もう戦いは無理そうだなと判断したヴァンは管理者を殺す前に聞きたいこともあるので、色々と質問してみることにする。
「このグリモワールの施設は何のためのものなんだ?あんな分かりにくい仕掛けまで仕掛けてんだ。何か重要な拠点なんだろ?」
「貴様にそれを教えるとでも?」
「だろうな。お前なら答えないと思った」
ヴァンはこの極秘拠点についての質問は諦めることにする。
「それなら、最近お前らが怪しい動きをしてみたいだが、それについては教えてくれねぇか?」
「無理だな」
「教えてくれたら、お前の命を見逃してやると言ってもか?」
「ああ、言わない。貴様には絶対な」
「お前、どんだけグリモワールに心酔してんだよ。最後くらい命乞いがてらに教えてくれたって良いだろ、、、これ、アニメの敵なら教えてくれてたぞ?」
「生憎これは現実でな、そう創作のように上手くいかないのだ」
「はあ、現実はそう簡単には上手くいかねぇか」
ヴァンは管理者からグリモワールのことについて質問するのも諦める。
それならば、彼自身に関することはどうかと思い、質問してみることにする。
「それなら、お前の使ってる魔術って確かあれだよな?確か名前は法術だったっけ?」
「なぜ、お前がそれを知っている!!」
ヴァンがそう質問すると、管理者は怒りを露わにしながら吠える。
いきなり、管理者がブチギレたので、ヴァンは少し驚いてしまった。
「おお、いきなり大きい声出すなよ。こえぇじゃねぇか」
「ふざけるな!!法術は門外不出かつ、その名を知っているものは我々の一門だけだ!!それをなぜお前が知っている!?」
「何で知っているのかって、それは教えてもらったからに決まってるだろ。そのお前の一門の人からな」
「だからそれが不可能だと言っているのだ!!我が一門は俺を除いて全ての同胞は死んでいるのだ!!教えてもらえるはずがない!!」
「いや、教えてもらえたぜ?その魔術の名前を教えてくれたら
「なん、、、だと、、、?」
管理者は予想外の言葉に思考が追いつかない。
そうして、ヴァンは言葉を続ける。
「お前の魔術を見て思い出したが、その同門とやらを壊滅させたのは俺だ」
管理者の同門を壊滅させたのは自分であると。
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