第25話 入学半日で再び戦闘開始!【令和八年】
「おい、お前、調子に乗るんじゃねえぞ。
その女子は……間違いない。
でも、
しかも、手下の
なんで二人とも、この令和の世界にいるの?
「おどおどしてなんかムカつくな、お前」
モニカは私の
「な、何するんだよ!」
「あれ? 何こいつ、
手下のパン子がそう言い、私の肩を横からドン、と押した。
私はよろめいて壁に体をぶつけた。
私は三日間ずっと寝ていたし、まだ体が完全に回復したわけじゃなかったようだ。
「お前の戦闘ライブ映像見たけど、ジャスイガラキって化け物倒したみてえだな。新入生のくせに生意気だ。どうせまぐれだろ」
なるほど、「この」モニカは私のことを知らないみたいだ。
私は腹が立って、言い返した。
「まぐれじゃない! 私は精一杯やった!」
「どうでもいいけどさあ……お前……昔の
……確かにウォンダさんがそんなことを言ってたし、私もクローン人間のようなものを見た。
「私だって良く知らない!
私が言い返すと、モニカは私の服を
「お前、生意気なんだよ。ザコの
「離してよっ!」
私がモニカの手を力強く
『学生諸君に告ぐ。東京都内で
放送がホール内に
モニカは口をあんぐり開けて、放送が
「な、何?
モニカは叫んだが、私はモニカを無視してドームに急いだ。
◇ ◇ ◇
私とアリサ、チャコの三人は入り口付近で合流し校舎を出て、賢者大神殿の後ろにある室内庭園ドームに入った。
そこにはウォンダさんが待っていた。私たちは青ローブ賢者の手伝いで「
「今回は私はついていきません。あなたたちでゼッコン様を打倒しなさい」
ウォンダさんは言った。
「わ、私たちだけで? 私だって入学して二ヶ月ですよ?」
チャコは眉をしかめたが、私が代わりに質問した。
「そもそも、どうして学校の生徒がゼッコン様と戦うの? そういうのって、自衛隊とか警察官とか大人が戦うんじゃないの?」
「ゼッコン様は、
ウォンダさんが言うと、続けて私は聞いた。
「
「ダメね。ゼッコン様の独自の『結界』ではね返されるわ。戦車の砲撃でも無理」
「ウォンダさんが今日、来てくれない理由は……?」
「知ってるでしょ、この通りよ」
ウォンダさんは骨にヒビが入っていて、杖をついている。
分かってはいたが、不安だ……。
「代わりの大人は来てくれないの?」
「もう一度言うわ。この学校の生徒以外に作られた
「じゃあ……大人はモニター
「ええ。ゼッコン様はあなたたち若者が倒さなければ日本の未来はないわね」
「ペチャクチャうっせーな。早く行くんなら行こうぜ。化け物
アリサがニヤリと笑って言った。
「もし新入生のあたしやリナがゼッコン様とやらを倒したら、こんな学校に入学する必要ねえんじゃねえの?」
「あなたたちがこの学校に入学する必要性を、あとで教えてあげるわ。たっぷりとね」
「何だと」
アリサはウォンダさんを
アリサとウォンダさん、ケンカしてる場合じゃないって!
「では、今回のゼッコン様の出現場所を
ウォンダさんはドームの壁部分に
そこには地図が表示されていた。
地図に光の
「ここは『浅草地下商店街』です」
ウォンダさんは言った。
浅草? 浅草は知ってるけど、地下の商店街は聞いたことないな。
「わ、私、そこ知ってます!」
チャコが声を上げた。
「日本最古の地下街です!」
「その通り。パラレルワールド化した場合――
ウォンダさんの言葉に、私はゾッとした。
アリサとチャコも
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