第16話 ジャスイガラキとの対決①【令和八年】
「この化け物をぶっ
アリサは叫んだが、ウォンダさんはそれを止めようとした。
「
しかしアリサは
その光線がジャスイガラキの
光線が
「ざ、ざまあみろ!」
アリサは声を上げた。
ジャスイガラキの
「ハハハ! こいつ、弱ぇえ!」
アリサがそう叫んだとき、その緑色の血液がアリサに飛び掛かった。
まるで血液の鉄球――大きさはボーリングの球くらいの、血液の球がアリサに直撃した。
アリサは十メートルは吹っ飛んだ。
「アリサ!」
私が声を上げたがアリサは、地面に
「このおおおっ!」
私は
「アリサの生命反応は消えてない。そうでしょ、
『うん、アリサは骨にヒビすら入っていないよ。
「ほ、本当?」
私は
『そうだよ。だけどもう一撃あの血液の攻撃を
「じゃあ、どうすればいいのっ。アリサ、死んじゃうよ!」
「落ち着いて! 『電子
ウォンダさんがそう
電子……シメ……何?
ジャスイガラキは私とウォンダさんをにらんでいる。
う、うわあっ……。いつの間にか、血液の球を自分の頭上に五つも作っている!
「いい? 電子
ウォンダさんは言った。
「賢者の
「……よ、よく分からないけど、どうすればいいの?」
「両手を突き出し、『ジャモノシバリツケタマエ』と唱えなさい」
「え、えーっと……『ジャモノシバリツケ』……」
そのときだ。
ジャスイガラキの血液の球が、全部――五つ、私目がけて飛びかかってきた。
すると私の
「『テンノマモリカベ』!」
私の前に一瞬にして電子
「す、すごい」
ウォンダさんは目を丸くした。
「リナ、素晴らしい判断よ」
「あ、ありがとう。でも、その『電子シメノワ』を早く作ろうよ。アリサを守らなきゃ!」
「シメノワじゃなくて、電子
私はウォンダさんと同時に唱えた。
「――『ジャモノシバリツケタマエ』!」
すると私とウォンダさんの両手から
ジャスイガラキを光の
「グウオオオ」
ジャスイガラキは暴れた。
体を上下させたり、
光の
「上手くいったわね。これであいつは血液の念動力操作ができなくなると思うわ」
ウォンダさんがそう言ったときだった。
ジャスイガラキが大声で
「
ウォンダさんが私の前に立ちはだかった。
ジャスイガラキを
そして――宙を舞った
「うぐ!」
五メートルはふっ飛ばされた。
「ひゅ~。手強いじゃん」
アリサがいつの間にか起きてきていた。
「ア、アリサ! 大丈夫なの? 怪我は?」
「怪我なんてあるわけねーだろ。お前みたいにトロくねーんだからよ」
アリサはそう言っているが、額から血を流している。ウォンダさんも心配だし、どうすれば……?
『ジャ、ジャスイガラキに対して、甘い認識だったわ』
ウォンダさんは向こうの
い、生きてた……ふう。
『私はちょっと……骨にヒビが入って動けない。ダメね……。でも、二人でジャスイガラキを
「つーか、相手が強敵すぎんだろ。ゴブリンとかダークエルフの百倍は強ぇじゃねーか」
アリサは引きつりながら笑って言った。
自分の赤い血とジャスイガラキの緑色の血で、ゾンビのようになっている。
「ウォンダッ! その
『電子
「電子
私が聞き返すと、ウォンダさんは通信で叫んだ。
『
ジャスイガラキはもう次の攻撃体勢に入っている。
私たちは
これが電子
『表面に書いてあるのは、【
私とアリサはすぐに、電子
電子
ジャスイガラキに飛び掛かった!
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