生物兵器図鑑

◎カマルーキー

●和名

ショウグンカマキリ

●英名

Praying mantis rookie

●分類

タマワカレ科


○高橋メモ

心臓が破壊されると、急激な細胞分裂を起こし、分裂体を生み出すカマキリのような生物兵器。

心臓が破壊されない限り、どれだけ体が破損しようが絶命する事は無い生物兵器において、タマワカレ科というグループは心臓破壊の弱点を一時的とは言え克服しており、一歩先を行く種とも言われている(一般的に生物兵器は、心臓が破壊されると気化熱によって内臓が溶けてしまうため体が残らないのだが、タマワカレ科は気化熱を上手く管理・操作しているため、かなり器用な種である)。


○晴輝メモ

素揚げだとシシャモのような味。ハリガネムシはスナック感覚で。


○社長メモ

子供の頃は触れられた。今は無理だ。


○宮下メモ

皆さん子供の頃は一度思ったはずです…カマキリかっこいい!と。そんな願いを叶えるべく、最強にクールで最高に強いカマキリをご用意致しました。


○村雨メモ

カマキリマン。


◎カップケーキ

●和名

モモミドリメムシパンムシ

●英名

Cupcake

●分類

パンムシ科


○高橋メモ

獲物や縄張りを荒らす生物に対し、体当たりする外見・性格ともに攻撃的な種。

祖先は貝の仲間で鎧のような殻は貝殻が進化したものである。貝柱などは退化しており、代わりに体の一部を足のように動かせるようになった。オスを中心とした群れで行動し、1番若いメスは群れを離れ、単独で過ごす特殊な生態を持つ。

臓器は目の付近に固まっている。これは体の後ろ部分を食べられても大丈夫なよう、進化した結果。故に逃げられる確率が高いため、平均寿命が高く、90年近く生きる個体もいる。この長寿個体は、食料危機に陥った時の非常食の役割を担うため、体が10m以上大きくなり、群れのリーダーとなる。

球形の動く物体に反応し、攻撃体勢を構えるため、彼らの住処の近くで球技を行っている際は注意が必要。


○晴輝メモ

生食。蒸してもいける。


○社長メモ

最初は不気味だと思っていたけど、案外 可愛いぞ⁉︎


○宮下メモ

ピンク色の体に緑の一つ目、鎧のような殻は妖怪を彷彿とさせますが、これでも生物兵器!生物兵器は奥深いのです。


○村雨メモ

ピンクマン。


◎ろっくけだまる

●和名

ハイイロオオタマネコ

●英名

Rock Kedamaru

●分類

タマネコ科


○高橋メモ

空を飛ぶ前の けだまる の原種で、鉄球はゴミを集めて作られたものである事から、この種の賢さが窺える。リンゴを投げ捨てる習性は、けだまる がシアン化物に弱いため、本能的な防御反応である。

体毛は銃弾をも通さないほどの防御性能を誇る。


○晴輝メモ

焼き肉として。


○社長メモ

ペットとして売ったら めちゃくちゃ売れそうだな。ただ鉄球を投げてくるから危険だな。


○宮下メモ

つぶらな瞳に可愛い仕草…全て一級品です!このモフモフ感も たまらない!


○村雨メモ

岩投げマン。


◎ストライム

●和名

ヒスイツユハライカビ

●英名

Jade movement mold

●分類

アメカビ科


○高橋メモ

粘菌の集合体であるが、菌糸などは張らず直接 生体の栄養を吸収する習性を持つ。

一般的な粘菌の移動速度を遥かに超えており、生物兵器界の粘菌は植物的な性質が少なく、もはや動物に近い。

発育の段階で生育に不利な環境になると、芽胞と呼ばれる特殊な細胞構造物を作り、悪条件下でも生き延びようとする。芽胞自体は強固な構造で、100℃で30分間の加熱調理でも死滅しない。


○晴輝メモ

ジュースにして飲む。夏にぴったり。


○社長メモ

これあれだろ…スライムだろ?知っているぞ!


○宮下メモ

粘菌をご存知でしょうか?…そう、スライムです!子供の頃見た、あの…夢がありますねぇ!


○村雨メモ

スライムマン。


◎ギターイ

●和名

イワカブリカメモドキ

●英名

Rock hidden turtle imitation

●分類

カブリムシ科


○高橋メモ

草木や岩を背負って隠れており、獲物を捕える虫。日本全土に生息しており、集団で行動する。

足が4本しかなく虫かどうか怪しい。だが成長の仕方は虫と同じである事から脊椎動物と無脊椎動物の中間なのかもしれない。


○晴輝メモ

カレーの具材にすると良いスパイスとなる。


○社長メモ

亀なんか虫なんか はっきり してくれ。


○宮下メモ

いないなぁと思いつつ よぉーく探してみると なんと岩の下、草むらの影、木の根本など…もう そこら中にいます!かくれんぼ しているみたいで微笑ましいですね!


○村雨メモ

擬態マン。


◎ジョーガ

●和名

キムジシジミモドキ

●英名

Powder-blown yellow moth

●分類

ムジバネ科


○高橋メモ

ムジシジミ科によく似ているが、足が短く胸が無いのがムジバネ科の特徴である。特定の縄張りに執着する性質があり、飛び立って離れても しばらくすれば元に戻ってくる。

上空の敵や獲物に粉を固めた弾を放ち攻撃する。この弾は空気よりも軽く、放たれた後 上昇する。

標本は虫コレクター垂涎の一品。オークションで物凄い価格がつく事も珍しくない。


○晴輝メモ

食べられる身が少なく食用には向かないが、羽の刺身は肴になる。


○社長メモ

蝶なのか蛾なのか わからんけど虫は苦手な方だ。


○宮下メモ

バタフライ効果というものが ありますが、我々が生物兵器に関与した影響は どれだけのものに なるのでしょう。


○村雨メモ

蝶マン。


◎カクレアゲハ

●和名

カクレアゲハモドキ

●英名

Hidden moth

●分類

カクレガ科


○高橋メモ

嫌光性のある巨大な蛾。

一般的に暗闇の中での進化を遂げた生物は目が退化して身体が白くなる傾向があるが、この生物にはその兆候が見られない。そのため、夜間には地上へ出て行動するなど好洞穴性の生態があると考えられている。

体表面に細長い かまぼこ状の凸レンズが無数に並んでいる。かまぼこ状の凸レンズは、かまぼこ状の(凸側)曲率側から軸方向の像はそのままだが、半径方向の像は消えるか見えにくくなる性質があるため、ある程度は透明になる事ができる。この仕組みはレンチキュラーレンズの原理を利用している。また、ヘモグロビンが無く、血が無色透明である事も関係していると思われる。

この生物に付着している粉は喫煙と同じ効果の何かを発生させているため、この種の周りは常に暗闇。これは網膜静脈閉塞症を引き起こす、動脈硬化などが原因とされている。


○晴輝メモ

生きたまま殻と足を毟ってかぶりつく。目玉の裏はコラーゲンたっぷり。


○社長メモ

虫としては珍しく、子育てをする生態を持つらしい…でも結局は虫なんだろ?


○宮下メモ

羽には細かい粉がたくさんあって、それが幾重にも折り重なる事で、複雑で奥行きのある輝きが生まれます。まるで生けるドレスのようですね!


○村雨メモ

蛾マン。

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