奴隷譲渡！？ 勇者パーティを追放される俺は文句を言わない代わりに、勇者が父親の遺産で貰った女奴隷を貰う事にしました。

第21話 食べ歩き

タミアについた。

「凄いね、リヒトくん！　街並みが全く違う」

これは本当に驚いた。

この街を作ったのは多分異世界人なんじゃ無いかな。

瓦を使った日本風の建物に立ち並ぶ店。

どう見ても日本を模倣した物にしか見えないな。

「本当に凄いね！　そうだ、おじさんこれ2つ頂戴！」

近くの店にイカ焼きみたいな感じの物が売っていたから買った。

「あいよ！　兄ちゃん2本」

「ありがとう！　それじゃはいエルダさん」

「リヒトくん、イカ焼きありがとう！　これ美味しいよね」

「エルダさん、イカ焼きを知っているの？」

「うん、かなり大昔に食べた事あるよ！　この甘辛い醤油凄く美味しいんだよね……あむっ、凄く美味しい」

しかしエルダさんって凄いな。

異世界の日本の食べ物まで知っているなんて。

そう言えばカニや刺身は解らないけど猪鍋は知っていたんだよな。

「イカ焼き以外のこう言う変わった料理って知っていたりする？」

「う～んと、焼モロコシ位かな？　どこか忘れたけど昔屋台でたべた記憶があるの……猪鍋もそこで振舞ってもらった……様な気がするかな」

永く生きているから記憶が一部曖昧なのかな？

「そうなんだ」

「うん、醤油を使った料理なんて久々だよ！　凄く美味しい」

そういうエルダさんの口は醤油だらけになっている。

「良かったらもう一本食べる？」

「良いの？」

俺は手に持っていたイカ焼きをエルダさんに渡した。

「取り敢えずはい、おじさんもう一本」

「あいよ……ほら」

エルダさん、凄くイカ焼き好きなんだな。

ハグハグと凄く可愛らしく食べている。

俺もイカ焼きをパクついてみた。

前世以来食べていなかったけど、久々に食べた醤油の味は凄く美味しかった。

周りを見ると、他にも美味しそうな物が沢山ある。

凄いな此処。

ソフトクリームにあれは蒲鉾棒？

本当になんでもある。

エルダさんはあっと言う間に焼イカを平らげていた。

「エルダさん、折角だから、食べ歩きをしようか？」

「食べ歩き？」

「折角、美味しい物が売っているんだから、あちこちで購入して食べながら散歩しない？」

「それ凄く楽しそうだね」

「それじゃ決まり……まずは、そこのソフトクリームから食べてみよう」

「ソフトクリームってあの白いやつ？」

「うん冷たくて美味しいよ」

「冷たいんだ……へぇー珍しいね。食べたい」

「それじゃ、買おうか？　おばさんソフトクリーム2つ」

「あいよ2つね……はいどうぞ！」

「はい、エルダさん」

「ありがとう……冷たいうんぐっ、冷たくて美味しい」

しかし、ソフトクリームを食べる女のこってなんとなくセクシーに見える。

特にペロッと舐めている姿は凄くエロい。

「そう良かった。　エルダさん次は甘いのとスパイシーな肉料理とどっちが食べたい？」

甘い物が食べたいならクレープ。　肉が食べたいならケパブを食べようと思う。

「両方食べて良いなら……両方食べたい」

エルダさんって結構食いしんぼうなんだな。

それも凄く可愛いい。

「それじゃ両方食べに行こう……まずはクレープから行こうか？」

「クレープ？」

「甘くておいしいよ……ほら行こう」

「うん」

結局、ケパブをはじめ二人して夕方まで食べ歩きをし続けた。