第4話 予想外な忘れ物

夏楓が出かけた後に玄関を見ると棚に

スマホがあった。

いつもしっかり持っていくはずなのに、

忘れている。


僕はまだ近くにいるだろうと

夏楓を追いかけた。大事な物だ。


バタンと玄関のドアが閉まる。


駆け出して歩道に出ると、

夏楓は誰かに手を振って

横断歩道を渡っていた。


追いかけようとしたが、僕は躊躇した。

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