第8話 夢みたいな話

まるは考えました。

子猫ならともかく、こーんなおばあちゃん猫を家猫さんにしてくれるニンゲンはいるのかしらと。

おばあちゃんは簡単に言うけど。

それに、自由じゃなくなる。

でも、おばあちゃんちのご飯が無くなったら

また、昔みたいにご飯探しできるかな?

足が痛いし、一日中、ご飯さがすのできないね、きっと。

おばあちゃんの言うとおりなんだよね。


翌日、まるはおばあちゃんちに行った時に

「おばあちゃん、まるは家猫さんになります。

だけど、まるみたいなおばあちゃん猫、

ニンゲンはいらないでしょう?」


「まるちゃん!決心してくれたのね。

おばあちゃん、ほっとしたわ。

じゃあ、早速、電話しなきゃー。」

おばあちゃんはどこかへ電話していました。

電話が終わるとまるのところへ来ました。


「まるちゃん、おばあちゃんの行こうと思ってた施設なんだけどね。

まるちゃんも一緒でいい所なのよ。

ちゃんと最後までまるちゃんの事をお願いしたから。

まるちゃん、おばあちゃんと行こう。」


「ええーーーつ!

おばあちゃんと一緒なの??

嘘みたい。夢みたい。」

まるはぽかーんとして、ベロが口から出たまんまでした。


「さぁ、今日はご馳走にしましょう。」


白いご飯におかかは山盛り。

お刺身も山盛り。


ふたりは笑って

「いただきまーーす!」

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