第6話 いつのまにか
まるは、若い猫と喧嘩になりました。
子猫を産んだばかりの母親と子猫を
いじめてたからです。
「なんて猫だい!
まるが相手をしようじゃないか!」
まるは自分が歳をとったことを知りませんでした。
以前のまるなら、負けませんでしたが
今回はだめでした。
やられても立ち向かうまるに、若い猫は
怖くなり逃げ出しました。
「おばあちゃん猫さん、ありがとうございます。
子猫が産まれたばかりなので、私も力が出なくて。」
お母さん猫は言いました。
「ええ、私、おばあちゃん猫なの??
そうか、、。そりぁ、そうよね。
どうりで、最近、高いところからにゃんぱらりんと飛び降りるとスデッてなるはずだわ。」
足をひきづりながらおばあちゃんちへ行くと
おばあちゃんは驚いて、手当をしてくれました。
「まるちゃん、あのね、お互いに歳をとったのよ。喧嘩はもうやめましょうね。
今回みたいな事があったら、他の猫さんに
助けてもらうといいわ。」
「おばあちゃんの言うとうりですにゃ。
まるは、おばあちゃん猫なんですね。」
「そうそう、私達、おばあちゃんなのよ。
まるちゃん、最近、固いもの食べにくそうよ。
細かくしてあるから一緒に食べましょう。」
「そうだったの。お魚をほぐしてくれてたのは
そのせいだったの。
ありがとう。おばあちゃん。
いただきまーすにゃーん。」
白いご飯におかか。
焼いたお肉を食べやすくして出してくれたおばあちゃん。
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