第5話 ひとりご飯

それから、おばあちゃんは転んだみたい。

お風呂に入ろうとして滑ったらしい。

幸い、大きな怪我はなかったけれど、、。


「まるちゃん、おばあちゃんね、お風呂に入って転んじゃったの。

足腰が弱ってきたのね。

ケアマネジャーさんが、家にばかりいては

よくないですよって。

でね、デイサービスに火曜と木曜に行くことになったの。」


「え、、。おばあちゃん、大丈夫?

まるはおばあちゃんの役にたてないね。」

まるは悲しくなりました。


「まるちゃん、気にしない、気にしない。

それよりね、火曜と木曜はおばあちゃんは

昼間はいないの。

ご飯は置いておくからね、食べに来てね。」


何だかおばあちゃんは少しづつ元気が無くなっているようです。


火曜日、まるはおばあちゃんちに行きました。

縁側の窓は閉めてありました。

白いご飯におかか。

ほぐした鯛のおかずが置いてありました。

まるはいただきますをしたあと、食べました。


「おばあちゃんいないと、さみしいな。

こんな気持ちは、初めて、、。」


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