文明と余裕

しろめし

人類は文明を築いた


 人類は文明を築くことに成功しました。


 文明を築くことにより、余裕が生まれました。そして余裕が生まれたことにより文明が築かれたのです。


 この場合、少し矛盾しているように見えますが矛盾はしていません。


 この文明という部分を2つに分けるとわかりやすくなると思います。


 一つは技術的文明、もう一つは文化的文明です。



 そんなことをいきなり言ってもわからないと思いますので例を挙げましょう。


 技術的文明の代表的な例は『火』です。人類は火を扱えるようになったからここまで発展して行きました。


 火は人類に余裕をもたらしました。危険な猛獣に対抗でき夜でも明るく暖かく過ごせる。この『火』という技術的文明により人々は余裕を得たのです。




 文化的文明の例はピアノや絵などの音楽、美術作品です。

 これらは生きることに余裕がないと築くことができません。

 なぜならこの文化的文明というのは生きる上で不必要だからです。


 あなたは毎日獣を狩り、夜になると熊などの猛獣から逃げなければいけません。そんなときにゆったりとヴァイオリンを弾いたり、景色を見ながら絵をかけますか?

 恐らく、無理でしょう。



 つまりこの文化的文明は技術的文明の発達によりできたのです。



 とは言ってもやはり『火』が扱えるようになっても余裕がないのは変わりません。そこで保存がきく稲を耕したり、寒さをしのげる家を作ることにより余裕を徐々に作っていったのです。



 そのため文化的文明の発達はかなり緩やかだったと思われます。



 しかしここ200年ほどで人類は唐突に技術的文明を発達させていきました。


 その発達により文化的文明も変わります。絵はデジタル、音楽はボーカロイドというふうに進化を遂げていきました。





 先にいっておきますが別に文明の発達は悪いことではないと思います。

 どんな生物だって余裕がほしいし、楽がしたいと思います。



 急な文明の発達により代償が生まれました。地球温暖化に森林破壊、大気汚染。いわゆる環境問題です。




 人類の文明の発達は地球に被害を与えています。地球に被害を与えている以上いつか地球が崩壊するときが来ます。それはいつになるかは分かりません。


 しかしこれだけは分かります。地球が崩壊しているとき既に人類は滅びているでしょう。



 人類の文明の発達は同時に人類の寿命を縮めているのと同じなのです。





 人は誰しも生きたいと思っています。私もそうですし、貴方もそうだと思います。それと同時に人は楽をしたいと思っています。誰しもその思いを持っていると思います。

 どちらも人が生きる上で重要な要素です。


 しかし人は選ばなければなりません。

 楽をとるか、それとも生きることをとるか。



 ______________________


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