第19話 つれづれ復讐者
暇だ。
改修に必要なものも全部揃った言われた。
火属性はもう覚えた。
他の属性も多分すぐ覚えられそうだけど、飽きた!
暇つぶしにギルドまで来た。
誰か喧嘩売ってくれねぇかな。
…なんか避けられてる感じだな。
あからさまに俺を避けてる奴を追いかけて捕まえた。
「俺なんもしてないですよ!勘弁してくださいよ!」
「待て待て、なんでそんなに俺から逃げるんだ?」
「あんたに絡んだ奴ら全員ダンジョンから戻って来てねぇじゃんか!」
「いや、あれは向こうから難癖つけて来たんだし」
「だからだよ、あんたに絡まなければ消える事無いんだから、絡まないようにしてたんじゃないか」
「おー、なるほど!」
「俺なんもしてないよな?消されないよな?」
「消えちゃうかもなぁ」
「ヒィィィ」
「うそうそ、心配すんなって」
ごめん、ちょっとふざけすぎた。
そんなに恐れられてると思わなかった。
俺、そんなに怖い人じゃないんだけどなぁ
ちょっと凹むなぁ、とりあえず頼んでた情報だけ貰ったら帰ろう。
ー工房ー
「なぁ、いつ頃出来る?」
『もう動かせるわよ、軽量化もして、3倍は無理だったけどギリギリ2倍くらいまでは出来たわよ』
「おーすげー」
『雷属性は習得してる?それなかったら早くならないわよ』
「え!分かった!今日中に覚える!」
なんとか1日で習得した。
頑張ればなんとかなりそうな所まで来てたしな。
「ポアン色々ありがとうな!しばらく出かけるから、またな!」
「えええ!出かけるんですか!あ、私もすごい勉強になりました!ありがとうございます!」
よし!挨拶も済んだ!
出かけよう!
復讐にな!
「お前を殺した元領主だが、別の領地で悠々自適に暮らしてるってよ」
『そういえば気にしてなかったけど、あの後どうなったのかしらね』
「王弟が半端にクーデター成功させたせいで国は2つに分かれたらしいぞ。
んで従魔国とも上手くいかなくなって国力減らして周辺と戦ってる状況らしいな。
よっぽどじゃない限り潰れるんじゃね?」
『潰れちゃったら復讐できないわよ』
「先に従魔国襲って延命させてやるさ、1回喜ばせて、その後絶望させてやる!」
『あんまり無理しないでね』
「おう!任せとけ!」
元領主が納めている街に到着する。
冒険者という肩書きは街に入るには本当に便利な肩書きだ。
そのまま宿も取らずに夜になるのを待つ。
『どうやって侵入するの?』
「真正面からじゃダメか?」
『こんな所で誰かに襲撃されるなんて思ってないから緩みきってるわ、夜なら壁乗り越えれるでしょ?』
「出来そうだな」
『外壁を壊さないようにして、門も閉まっていれば、中から外に逃げるの遅れるわ』
「マリーも過激だな」
『そりゃ殺されてるから、アレに裸見られてると思うと屈辱だわ』
じゃあ、夜まで待って潜入だな。
ー城内ー
あたりは真っ暗だ。
襲撃されるなんて思ってないから、簡単に潜入出来る。
俺はゴーレムを呼び出して乗り込む。
勝手に借りて来たマジックバックにはたっぷり魔石が入ってる。
「最高ガンぶっ放すぜ」
『良いわよ』
ここの衛兵の宿舎らしき所に向かって最高ガンを撃ち込んだ。
マジックバックから魔石を取り出してすぐエネルギー補充をする。
そして、周辺の壁をぶっ壊しながら元領主を探して歩く。
『こっちに人の反応があるわ』
「よっしゃ行くぜー」
壁やら柱やら壊しながらターゲットを探す。
勇敢にも俺を止めようとして来た奴は挽肉にしてやった。
「みーつーけーたー!」
「うわぁぁ!」
逃げようとしてる元領主の背中に体当たりをかます。
勢いで壁際まで転がった。
「な、なんだ!私を誰だと思ってる!」
「うるせぇよ」
足を踏み潰す。
絶叫が鳴り響いた。
なんか色々恨みつらみがあったはずだし、色々言いたい事もあったはずだったんだが…。
ダメだこいつ見たら、ただ、ただ、殺したい。
ゆっくりと相手の頭を掴む。
そのまま壁に叩きつけた。
「よし!逃げるぞ!」
『この後どうするの?』
「何にも考えてないけど、街に居るのはまずそうだから、山賊潰して山に潜もうか」
『任せるわ、あなたなら何しても生きて行けそうだし』
「そうだな、俺もお前と一緒なら何処ででも楽しく生きていけそうだわ!」
ー完ー
このお話はこれにて一旦終了させていただきます。
いつか機会があれば続き書くかも。
愛する人がゴーレムになりました 山親爺大将 @yamaoyajitaisho
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