第22話とある視点:Part.2
次だ、次の層から行ってやるぜェ?
〜六層〜
まずはトラップからだ。どうするゥ?ダンジョンとは関係無いからこその探知が難しいトラップだぜェ?
イッチャン厄介なトラップの地雷だァ!足の踏み場も無いくらい敷き詰めてやったぜェ?
何故俺がアイツより先に仕掛けられたのかだってェ?そりゃそうだ。アイツは初見、俺は既知、この差はダンジョンにおいて相当デカイ差がある。
隠し部屋も隠し通路も、あの部屋から近道の道があると言うのも初見では到底見極められない。
しかもアイツは終始目にした道を一直線で進んでいる。ダンジョンの攻略としては無難な選択だが、正直これにはデメリットもデカイ。
Y字路である程度ランダムに進めるがそれでも、ダンジョンと言う迷路では通用しない。次の階段に辿り着きはするが通常、ダンジョンにおいてそこまでへの道は遠回りになるように作られている。
近道になる道には絶対にモンスターやトラップが多く設置されている。俺はそこを隠密スキルでやり過ごしてアイツの先に回り込んでいるって訳だ。
さァ!どう対処するゥ?
はっ!?盾を地面に突き刺して後ろにしゃがみ込んだぞ?それでどうするつもりだァ?何の意味があr………
ドガガッガアアアアアアアアアアアアーーーーーーン!!!!!!!!!
カッっと強い発光が生じたと思ったらアイツの前の通路が一斉に爆破された。
なっ、何があったと言うんだ!!!??
確かに踏むと爆発する仕組みである地雷ではあるが、地雷より離れたあの場所でシールドを突き刺した所でその衝撃程度じゃ地雷は刺激されない!
ど、どう考えてもあの位置から地雷を誘爆させる事は不可能だ!何が、何が起こったと言うんだ…
…魔物だ。偶然俺が見逃した魔物が後ろから来て地雷を踏みやがったんだ。こ、この程度の事で驚く必要はない。
何事にも確実なんてものは無い。イレギュラーなんて日常茶飯事だ。気にするな。嗚呼、気にするな。
顔を隠しているとはいえ、配信してるんだ。ポーカーフェイスを崩したら不味い。
う、運が、アイツの運が良かったんだ。
〜七層〜
今回仕掛けるトラップは単純だ。このダンジョンの七層は基本トラップエリアなんだ。だから俺はそれに一筆書き足すんだ。
発動した覚えのないトラップを起動させたり、新たに人間を感知して発動するセンサー型爆弾を壁に仕掛けたりするだけだ。
だが、ここは俺は余り出れない…先回りは出来るが、ここはモンスターエリアでは無くトラップエリアなんだ。モンスターなら気付かれず通り抜けれるがトラップはそうはいかない。
どうしても感知されてしまうのだ。どう切り抜けても発動するトラップは必ず存在する。
ここでは先、二回しか回り込めない。その間にある程度仕掛けるとはいえ限度がある。
だから仕方ない……仕方ないんだ…
シールドを構えただけで目の前のトラップが発動しても…
ん?シールドを構えただけで?そうか…これはユニークスキルか!?盾に関するユニークスキルをコイツは持っていて盾を構える事によって色々攻撃が出来るのか!?
じゃァ今までのシールドバッシュはただのシールドバッシュじゃなくて何かしらの攻撃になっていたのか!
謎が解けたぞ!うっけっけっけ!オマエの攻略法見付けたぞ!
〜八層、九層〜
と気付いたはいい物のこの階層は出来ることは道すがらのモンスターを当ててモンスタートレインをするしか無い。
言うて九層はもっと無理だ。
あそこのステージは直線になってるだけで他に道はない。下手に出るとバレておしまいだ。
だからこれからはもうすぐ訪れる絶好の機会を待つのみである。
〜十層〜
さァ!ショータイムだ!
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