第11話
『え、えぇと、試験終了です。ですが、受験者は次に追加で二回試験を受けれます。このまま試験を終了する場合はFランクスタート、次の二回を合格すればEランクからのスタートで探索者を始められます。どうされますか?』
「次の二回の敵モンスターって教えてもらえたりしますか?」
『申し訳ありません。そう言った事前情報は与えられない決まりとなっておりますので、ご了承を』
「了解、受けますよ。」
『分かりました。では、少し休憩しますか?』
「いえ、大丈夫です。体が温まっているのでこのまま試験を受けます。」
『承知しました。では、次の試験を開始します。次の試験は、複数体のゴブリンです。連携にお気をつけ下さい。』
お?注意事項あるんだ。これは追加試験のオプションかな?
正直に言おう。ウルフの方がやりにくかったと。
ゴブリンは擬似的に対人だからやりようは多くあるが、狼は背が低い、四足歩行の恩恵、首が横についてる為縦に切らないといけない、と言った面倒な部分があるが、まぁ道具を使わないとか、動きが単調とか、やりやすいんだけどね。
それに対してゴブリンは、ちょこっと対人戦闘方法を変えるだけで済む。異世界の戦闘は悲しい事に対人が続いたんだ。魔族と言う人間と酷似してるのに力は上と言う厄介極まりない輩とね。
『ゴブリン戦、開始します。スタート!』
ブウウンと音を放ちながら目の前の空間に六体のゴブリンが現れた。
五体は棍棒を持った普通のゴブリンだが、一体杖持って、フード被った奴がいるぞ?あれはメイジゴブリンだな?魔法使ってくr
「GbBB、Go—Bu!!!」
ボッとメイジゴブリンの持つ杖の先から炎が現れる。
「Oh,it’s a fire magic! Yeah!」
と言いながら飛んできた火球を半歩下がって避ける。後ろでドカンとまあまあな爆発音がしたので当たったら厄介だなと少し警戒度を上げる。
警戒度を上げたところでやることは変わらない。ただ今回はっ
ドンっと地面にひびをつけて思い切り飛んで、着地したのは、メイジの後ろ。
「GUGYA!?GYAGYAGYA!?GbGYA—GYU—BU!!」
びびらせる為だけに背後を取ったが意外な理性的な反撃するじゃないか。咄嗟に後ろにファイヤーウォールを使えるのは、人間でも出来るか出来ないかは別れるぞ。これ、本当にただのメイジゴブリンか?
なんかこの試合きな臭くなったぞ?ギルマスが俺の試合を見て、こいつもっとできるだろうとか言って追加してきたとかじゃ無いだろうな。
まぁ、俺の気にしすぎか。ギルマスがこんなところ来ないか(フラグ)
ただまぁ、後ろをとった理由はもちろん、
「お前を先にやるんだよぉ!」
バサッと刀で炎の壁を切り払って、今にも後ろにいた通常ゴブリンの後ろに入ろうとしているメイジに肉薄する。
ただの、袈裟斬りィ!
肩からバッサリ切られたメイジゴブリンは薄くなって消えていく。魔法を観られないのは残念だが先にやっておかないと後で面倒なことになるだけだろう。
後ろに回ったゴブリンの方を向いたら、後ろから火球が弾幕となって来るとかになったら負ける可能性が出てくる。
そんな状況やってらんないな。
さて、残りは棍棒持っただけのただのゴブリンだ。
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