第8話
「では〜対モンスター戦の戦闘試験の説明をさせていただきます〜」
「お願いします。」
「この試験ではあなた方探索者候補の対モンスターへの対応を戦闘を見て判定させていただいてます〜と、言いましても、基本モンスターを倒せていれば基本合格です。」
「しかし、剣のまぐれ当たりや、適当に撃った遠距離武器がたまたま当たったなど、モンスターを前にしては不合格の対象になることがありますのでご注意ください。」
「武器はこちらが用意している指定の武器を使用してもらいます。剣、槍、弓、盾、斧等ある程度の種類がありますが、ご希望の武器はございますか?」
そんなの一択しかないだろう。
「刀はありますか?」
「御座います。では水見さんの武器は刀でよろしいでしょうか?」
「お願いします。」
「では〜説明を続けます〜。次に説明するのは合格基準です。こちらは基本出てきたモンスターを倒すだけで合格と判断出来ます。が、先程も行った通り対応次第では不合格になります。例え自身が無傷判定でも相当な時間をかけたり、低ランクモンスター相手に苦戦して勝利したり、あ、あとアイテム等を使用したりするのも厳禁です。試験官が二人体制で見ていますので不正は決してしないでくださいね。」
「試験は三回行われます。敵モンスターはその時点までは伏せさせていただきます。本来三回の試験なのですが、その時の状況により減ったり増えたりもします。減る要因は確定で不合格になった時だけです。不正や杜撰な対応で無ければ止められる事は有りませんがね。それで、増える場合ですが、これは想定以上の動きを見せ、三回程度では実力を測れない場合です。これは滅多にないので過去数回しか実施されていません。」
「その想定以上とは、どう言った動きなのでしょうか?」
「前回受けた者ですと試験三回とも一撃で終わらしたからとかですね。」
おおぅ、一撃終了ストーリーは二番煎じかー
まぁ予想はしてたけどね。だって弱いモンスターだろうからね。試験なんだから
ここで不死鳥とか出たら合格者なんて出ないだろうて、そりゃ当たり前だがね。
にしても4,5回目も一撃終了ストーリーだったんだろうか?
まぁそんな俺TUEEEをしたいわけじゃ無いからいいけど、ちょっと残念だよねぇ。
にしてもモンスターってなんだろうか?
「あぁ、言い忘れておりましたが、今回行うホログラム試験について口外しないと言う誓約書にサインしてもらう事になりますが、よろしいでしょうか?」
「今更っすか?誓約書書くなんて事前に知らせるべきでは?」
「申し訳ありません。伝え忘れておりました。」
(゚д゚)ワォ!誓約書系を忘れるかな?多分確信犯だろうか。断りにくくして誓約書書かせる系の…ないか…口外しない程度の誓約書でそんな事はしないか。
「どうされますか?対人戦の方はそういった事は御座いませんが?」
「いや、書きますよ。書類を見せてもらってもいいでしょうか?」
「どうぞ、こちらになります。」
と一枚の紙を渡された。
ふむ、マジで今回のモンスター情報を口外しないってだけだな。なんならこの試験を受けたって事だけなら問題ないとも書いてある。
小さい文字も透かせば見えるような物もないな。
よし、サラサラっと
「お願いします。」
「有難うございます〜」
「そう言えば先程から思ってたのですが、口調が時々変わるのはどうしてですか?」
「あら〜よくお気付きで〜この喋り方は私の癖で〜説明する時はちゃんとしろって上から言われちゃいまして〜気に触るようでしたら直しますが〜?」
「いやいや、気になっただけで嫌な感じは無いので全然大丈夫です。と言うより貴方はその喋り方の方が似合ってますよ?」
「あら〜お上手ですねぇ〜」
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