第3話 尋問 その②
俺は須藤総司令官の導きの元、エレベーターに向かっている途中だ。
「にしても、こんなに広かったとは…」
俺たちが歩いているのは、避難所の中だというのだが、地下に存在しているのにも関わらず、人の姿は多く確認でき、まるでショッピングモールかの様に人が行き来していた。
何より驚いたのが、木々があることや、太陽の様な照明器具が天井に取り付けられているところだ。
「ここら辺にいる人口を全員集めたんだ。」
「そ、そういえば、ここってなんなんですか?」
「ん?ここか?ここは政府によって作られた避難所。UCESだ。東京の地下全土にわたって存在している何かがあったときのための避難所なんだ。大体ざっと2億人くらいは収容できるらしい。私もここの端から端まで探索したことはない。ほどに広いらしい。ここの地下には海水を使った発電所や、地熱を使った発電。さらに日光を使った太陽発電や、風力発電などの、発電所を備えており、自給自足のための畑だってあるらしい。20年前にここの建設が始まって、大体3年前くらいに完成したんだ。」
「と、東京の地下にこんなものがあったとは…」
「まあ、極秘で完成させたんだ。知らないのも無理はないだろう。」
「な、なぜ極秘に?」
「…いずれわかるさ。」
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