第2話 参戦 その①

「はあ!!はあ!!」

胸が…はち切れる!!!喉が痛い!!!足が!!!!手が!!!!!

息を切らして、汗を垂らしてヒビの入った道路を走る。

それも、真理を抱えて。

ぶぉぉおぉぉおぉおぉおぉおおぉおん!!!!!!!

背後から大きな爆発音が聞こえ、鼓膜に電気を流すように響いた。


う、後ろの方でやってるのは…まさか、戦争…なのか!?

さっきのウェポンアーマーは何なんだ!?

まさか、これから平和が崩れるとか…そんなの無いよな!?

ぅぐ!!足が!!!

足に力が入らず、俺は走るスピードが遅くなる。


まだ…まだだ!!!

真理を…真理を安全な場所に届けなくては!!!!


俺は一歩一歩、足に全力を込めて走り出す。

いつ、俺にレーザーが飛んできたっておかしくない!!!早く避難を!!!

「あれは!!!」

俺は最後の力で、一歩を踏み出すと、目の前に、「避難所」と書かれている施設が見えた。

そして、その施設からは数人の緑色の服を着た人がこちらへと緊迫したような顔をして走ってくる。


た、助かった…


と俺が安心すると、全身にためていた力が全て抜けた。


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