第1話 開戦 その①

「えーっと、そして2059年、新たなエネルギー、ジラルエネルギーが発見され…」

古びた緑色の黒板に白いチョークで、文字が刻まれ、周りの生徒は黒板に書かれた文字をホログラムノートに書き込む。

そんな教室の窓辺で、俺は空を眺めていた。

空の中には色々な青が存在していて、俺はその青に夢中になっていた。

「相田…相田…はぁ…相田レイ!!!」

「あ!はい」

俺は先生の呼ぶ声に反応すると、先生は、細いチョークで、黒板をコツンコツンとある部分を叩いている。

どうやら、を求めているようだ。

えーと、2063年に実装された兵器だから…

「え、えーっと…WA《ウェポンアーム》…?」

俺がそう答えると、先生はメガネの奥で少し俺を睨み「正解だ…」と呟く。

俺はそんな先生の顔も気にせずにまたもや、外を覗いた。

「今日も平和だなぁ」

俺は心の中であくびをしながら言った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る