第10話 決行

「いや〜日曜日は、混むね。」

「そうね、暑いし、早く買い物を済ませて帰りましょう。」

今は、8月30日夏休みも終わりかけ、学生や家族で駅近くは、混み合っている。

俺達、夫婦もその一つだ。

目的の店に立ち寄ったその時だった。

ドーン、後方に巨大な爆発音、恐怖で後ろを振り返ると仮面を被り、銃を所持している、男達が数名いた。

呆気に取られていると、店が爆発した。

痛い、死にたくない。

視界が真っ暗になり、五感が消えた。

探偵事務所でも爆発音は、聞こえた。

「ワトソン君、この音は?」

窓を見ながら訪ねた。

「花火じゃ無さそうですね。」

ワトソン君も窓を見ると手に持っていた、珈琲を落とす。

爆破跡、すぐに現場近くに向かった。

ー爆破前ー

「インマヌエル達準備出来てるか」

あと5分後裁きが下る。

この世の中を正さなきゃならない。

5分後爆発音と共にこれまでの軌跡が頭に蘇る。

崩れたアパートに挟まれている、人がいた。

苦しそうだ、楽にしてやる。

「助けましょうか?」

「助けてくれ、頼む、痛い。」

撃った。

「これで楽でしょう。」

インマヌエルの一人がやってきた。

「やっぱりやめましょうよ。俺、怖いです。」

怒りが込み上げ胸に一発撃った。

現場から離れようと思ったその時、探偵と会った。

「そこの死体、爆発の?」

少し戸惑い、頷いた。

「君は、危ないこっちに来なさい」

探偵の近くに寄る。

一歩、二歩、三歩目だった。

ポケットから銃を取られた。

「君、やっちゃったね。」

まだ大丈夫。

「これは、拾いました。」

探偵が口を開く。

「確かに証拠がない。君が撃った証拠も無ければ、君が撃たなかった証拠もない。つまり、

君は、立派な容疑者だ。」

やられた。捕まるのだろうか。

「まぁ、証拠がないんだ、僕は、完璧主義だ。

証拠が無いのに捕まえるのは、汚いからね。

君、僕の事務所においで。この事件を解明するのを近くで見といてくれ。」

何故か楽しくなっていた。

探偵との勝負。

「いいでしょう。俺は、犯人じゃ無いのでね。」 

乗ってやる。探偵の作戦か分からないが良いだろう、俺は、お前に鉄鎚を下す。







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