第3話 ひがみ

新しい信者も入り、少しこの団体も大きくなった気がした。

昼休みの美術室、この団体の名前を決めるべく会議が起こった。

ここは、美術室団体、影教、神教など出たがしっくりこない、真莉愛に話題を振る。

「樋上様の名前をお使いになったらよろしいかと…」

頷きの声が聞こえる。

大きな咳払いをするとざわめいている美術室が音もない静寂の美術室に変わる。

「俺達はいじめられてきた。陰と陽、この二つに分別され陽の人間にいじめられてきた。もう逆だ。」

「陰に日を照らし、陽を曇らす。」

ー日神ー

「日神教、これがこの団体の名前だ」

美術室が拍手に包まれ、暑い夏の日差しが美術室を照らしていた。


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