第13話 みつけたぁ
ユーキ・ファームという男の話を少ししよう。
ファーム辺境伯=ロージ・ファームの三男として生をうける。ファーム領はエアリアルの南端に位置しその温暖な気候と肥沃な大地によりリゾート地として賑わいを見せている。
ユーキ個人に至っては魔法を使わせれば自分を中心に大爆発を起こし(本人は無傷)武器を握らせれば前方に大穴をあけながらスッ転ぶという
家族は長男は武に優れ、次男は政に才を見せ長女は魔法が得意。(弟、妹はまだ六歳と遊び盛り)兄(姉)弟(妹)たちはそれぞれに優れた箇所があり両親の夫婦中もすこぶる良好。
ここで家族に見下されたりつまはじきにされたりしていれば…
てなことはまるでなく兄(姉)弟(妹)仲も極めて良好。ユーキ個人としては市場や狩猟(罠や釣り等)でえた食材を調理して軽食やおやつを作り料理の腕がちょっとしたものになっている。(兄弟たちはユーキのおやつに餌付け?されていてもともと中は悪くなかったがどうにかおやつの量を増やそう基気に入られようといろいろ画策していた。)
貴族達の中では“魔法も武術もできない放蕩息子”“名門辺境伯家の
そんな男が天下の快晴魔法学園のクラス分けの場に立っている。この場に立つために真面目に努力してきた者にとっては憤りを感じるところだろう。しかし、自国の皇太子に気に入られている男を表だって中傷などできる筈もなく
彼を気に入らない連中は無言でただ睨み付けていた。
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「うん、わかっていたけど雰囲気悪っ」
もう、笑うしかないよね。
最後に魔力値00なんて最大値叩き出した俺が壇上登るとか…あっあれか?最後にお前達より下には下がいるとか安心させるっていうあれか?
まわりでは「やだ、やるつもりなんだ」とか「時間の無駄では?」とか言いたい放題いってるし。うるさいな、そんなの自分がイチバンヨクワカッテルヨ。
「早くしなさい」
なんか心なしか先生も冷たい(涙)
いいや、いつも通りだなるようになれ!
「……」
「俺とトモダチになってくれませんか…」
俺は魔方陣に魔力を込めた。期待なんてしない
ただ…ぼっちは嫌だトモダチがほしい。そんな思いを込めて
『『ミツケタ…』』
「へっ?」
魔方陣が突然、尋常じゃない光を放った。吸い込まれるような深い紺碧、すみきった空を写したような天色の二色の「青」い輝き。
魔方陣の光はどんどん大きく強くなり…
“ザッバアアアァァァ”
“キィイイイイインン”
限界を迎えたのか巨大な水柱と氷塊が飛び出したかと思えばそのひかりはうしなわれていまた。
『『ユーキ(くん)』』
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