第3話入学式2 使い魔召喚

「よかった、まだ始まっていないな」


「なにするんだっけ?」


魔力測定なるつるし上げを食らい次に俺達が向かったのは闘技場。競技会や決闘とか体を動かすところってイメージしてくれ。




「なにって使い魔召喚だよ。結局のところこの結果次第でクラス分けが決まるんだ。」


「へぇ」


ちけぇよ、俺が問いかけると急につめよってきて興奮して捲し立てるタイヨウ。

俺は返す言葉が見つからないので曖昧な返しをしたんだけど…


「へぇって俺とクラス別になっても良いのかよ?別になったら泣くぞ、俺は」


等と怒られてしまった。


⭐★☆⭐★☆⭐★☆⭐★☆⭐★☆⭐★☆⭐★☆⭐★☆


「これより、使い魔召喚にうつります。新入生の皆さんは一人ずつ壇上へ上り魔方陣へ魔力を流してください。魔方陣に込められた術式が魔力と波長の合う存在を呼び寄せます。なお契約できるかどうかは皆さん次第です。さぁまずはお一人目から」


と、こんな感じでメガネで金髪てグラマラスな長身の女性教師とかいう男の憧れを詰め込んだような先生が壇上で簡単な説明をして使い魔召喚は開始された。

1番最初は魔力測定で9999を叩き出した我らが皇太子のタイヨウだった。

壇上へ上り緊張した様子だがワクワクしたように瞳を輝かせて魔方陣に魔力を流した。

「俺と学園で青春を謳歌しようぜ!」


なんの意気込みだよ?魔力を流す際に特別な詠唱はいらないとのことだがタイヨウよ、いくらなんでも台詞は選べ?


『まかせろ~』

『心得た!』


俺の胸のなかで突っ込んでいるとタイヨウの魔力の注がれた魔方陣が赤と金色の二色にまばゆく輝き其処から二つの巨大な存在が呼び出された。


『やーがわんをよんだのか?

わんは“シーサー”

ゆだしくなぁ』


『その輝く魔力にひかれた。

我は“クラウソラス”貴殿の剣となるもの


赤い…橙に近い光を放つ獅子が、金色に光輝くドラゴンがタイヨウと向かい合っていた。


「俺はタイヨウ、タイヨウ・フォン・ブレイブ・エアリアルだ。よろしくな“ディー”・“アーサー”俺と一緒に青春を謳歌しようぜ!」


『ディー?かっこいい名前だ!やーの太陽って名前もわんにぴったりさぁ

わんからはこれ!』


「アーサー…闇を切り裂くものが夜明けの名をを己に…響いたぞタイヨウ。己からはこれを」


シーサー改めディー、クラウソラス改めアーサー 二人はタイヨウから貰った名前を気に入ったようだ。

二人はお返しとばかりにタイヨウに贈り物をした。


太陽の籠手『ニナイカナイ』

夜明の光剣『クレイブソリッシュ』


タイヨウが二柱からの贈り物を身に付け掲げると一斉に歓声が沸き起こった。

てか二人が現れた瞬間から声を出せないくらいの力が周囲を支配していた、あの二柱は普通じゃない。


ディー

種族:シーサー(神獣)

属性:太陽 光

召喚者(契約者):タイヨウ・フォン・ブレイブ・エアリアル


アーサー

種族:クラウソラス(神竜)

属性:光 剣

召喚者(契約者):タイヨウ・フォン・ブレイブ・エアリアル


例のごとく情報が掲示される。なんだろうね。神 とか出てるよ?乾いた(笑)しか出てこない


「お前達の名前は“アース”と“ウッディ”だ俺はダイチ・コンゴウ!これからよろしく頼む」


アース

種族:ファフニール(神獣)

属性:大地 鉱物

召喚者(契約者):ダイチ・コンゴウ


ウッディ

種族:ラードゥーン(神竜)

属性:植物 生命

召喚者(契約者):ダイチ・コンゴウ


「“ウィン” “アル”などはいかがでしょう?」

「ありがとうございます。私はルナ・クリア・スフィア。どうぞよしなに」


ウィン

種族:シィームルグ(神鳥)

属性:天空 破邪

召喚者(契約者):ルナ・クリア・スフィア


アル

種族:バステト(獣神)

属性:月 夜

召喚者(契約者):ルナ・クリア・スフィア


「答えてくれて嬉しい。“タマグシ” “クズノハ”よろしくね」


タマグシ

種族:隠神刑部狸(地仙)

属性:陰 妖

契約者:ペーパー・ファクトリー


クズノハ

種族:銀毛玉面九尾(天仙)

属性:陽 精

契約者:ペーパー・ファクトリー


なんだろうね(二回目)インフレ?魔王とか邪神とか復活するの?チートだよね。

みんなが遠くにいるよぉ…(涙)

まぁ気にしても仕方無い。ほら面倒臭い事の前のルーティーンみたいな?とりあえず文句言ってみましたみたいな?


みんながみんな神クラス呼び出すわけじゃないけどクラス分け時点で勝ち組負け組が決まったみたいなもんだからか

召喚が終わった時点での新入生の顔がキレイに二種類にわかれてるよ。


はぁ、次は俺の番だ。頼むから“なんにも出てこない”なんてやめてくれよな…















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