第11話 10.5話的な

とある少女の胸中


私が苦労してファーストACTまでこぎつけたのにメイン攻略対象は悪役令嬢にメロメロだし二部で出てくる筈の攻略対象が入学式でであっちゃうとかあり得なくない?

百歩譲って出会うまでは良いとして、なによあのモブは💢

どんなバカでもわかるくらいのあり得ない“存在”を呼び出してそいつらがなついてるとか…

聞いたことないわよ本筋無視して最初から最強とか…

親切すぎる最近のゲームなんか鼻で嗤えるんだけど


で、極めつけは決闘?強制力が働いたかとおもったら悪役令嬢じゃなくてモブが受けてるし!

私が原因だから逃げるわけにもいかないし、辺境伯家?皇太子の友達?化け者共の主?なんなのその豪華設定…


とある魔法騎士見習いの胸中


俺は昔からか弱い存在は守って、助けてあげなくちゃいけないんだと父さんや兄さん、姉さん周りの皆に教わってきた。

だからいじめられている女の子を助けようとおもったんだ。だけど…

みんなに誉められた俺の剣はアイツには通用しなかった

それが悔しくて


「うるさい、うるさいぃいぃぃぃっ

僕は勇者の息子だぞ?強いんだ敬われなくちゃいけないんだ。」

我ながらバカみたいに吠えた

俺は俺の知らない技をくらい俺の俺を殴られ悶絶した


「癇癪起こすのは勝手だけどさ、それをまともに聞いてあげるかどうかは受け手次第だよね。」


と正論でも殴ってくる。


「本気で来いよ」


「喧嘩しようぜ」


…こいつは…バカなのか?

今俺は無防備で追撃されたら…

いや、こいつはそんな難しいことなんて考えていないんだろう。



「こりゃ勝てない…」


敗けを認めるしかないよな。

でも…




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る