第8話因縁つけたらこうなった
クラス分けを見にきたらキラキラ縦ロールが教師と男子生徒を相手取り言い争いをしていた-w-w。
「私が謝らなければいけない理由が解りませんわ。」
「貴方も強情ですね、彼女が“貴女”に足を掛けられたと言っていて実際皆さんの前で転倒しているのです。どう説明するおつもりですかな?“サンフラワー公爵令嬢”」
聞こえた話から察するに女子生徒に足を掛けて転ばせた女子生徒を教師がたしなめているという感じだった。てかあいつなんでこの学園に?確か女学院に言った筈じゃなかったけ?
「私はそちらの方の足など掛けてはおりません」
「先生、私なら大丈夫です。私が平民だから公女様は気に入らないだけなんです。大人しく退学いたします。」
「なんと!貴女のような謙虚な生徒をこのまま退学させるわけにはいきません。」
「この事はサンフラワー公爵様に学園から抗議させていただきます。」
「そんな…」
なんだろう、知り合いだからって贔屓目じゃないけど
一方的すぎない?
あの教員なんでそんなに擁護してんだ?誰がどう見たって聞いたってあの女子生徒の言い分おかしいだろ。あれか?バカな女ほど可愛いって言うあれか?
さすがに言いすぎだと感じて教員に文句をと前にでた俺をタイヨウが手で制して…
「何をバカなことを」(タイヨウふ)
「なっ誰ですか」
「ヒナタが足を掛けた?なんでそんなことをしなくちゃいけない?」
「タイヨウ殿下?」
「答えろ、ヒナタが俺の婚約者が初対面の生徒をわざわざ邪険にする理由、それに関するメリットを」
タイヨウ激怒である。
“ヒナタ・フォン・サンフラワー”タイヨウの婚約者でこの国の三大公爵の一つサンフラワー公爵家の、令嬢。タイヨウがベタ惚れでこいつが女学院に行くので代わりに俺がこの学園に入ることになったとかなんとか。(使い魔召還の時は変装&偽名でやり過ごしたそう)
そんなことはどうでも良いか、いつもの親しみやすい皇太子モードはどこへやら
語気を強くし教員に問いかけた。
「私が平民だから」
「平民だからなんだ?俺達にも平民の友人はいる。ヒナタとも共に行動する友人がな」
「公女様よりも私の方がその…成績がよかったから」
「成績?入学したが試験も授業もうけていない今の状況でか?ヒナタは俺の知る女性の中でも一番の努力家だ。実際、学年が上がる頃には俺なんかよりもずっと良い成績だろうよ。」
「なっ…」
「それにだ、俺はそこの教員に問うた筈だがなぜ君が答える?」
「…」
(゜ロ゜;
誰かつっこめよ、教員が顔を青くしているところに聞かれてもいない渦中の中心であろう女子生徒が口を開いた。
まぁ口を開いたら開いたでムカつかせる言動だったんだけど、その言動にたいしタイヨウはしっかりと論破していくから聞いていて面白かった。
「最後に足を掛けたのならば多少なり“衣服”が乱れる筈だが…見たところ“彼女達”の衣服に乱れはないようだが?」
確かになヒナタも取り巻き令嬢もビシッと決まっている。いつ仕立てたのってくらいのぴったり加減だな!
胸の内でサムズアップしてたりしてなかったり(笑)
「殿下!騙されてはなりません。公爵令嬢は悪役令嬢なんです。」
誰かを糾弾するには少なくとも自身に正当性があることを他者に認めさせなければならない。
女子生徒はタイヨウが自分の味方をしてくれると思ったのか、俺から言わせればドンだけお花畑なんだよお前の頭中はってなもんだなんだが…
論破され最後の最後で言葉を致命的に“間違えた”
「…」
「殿下…」
悪役令嬢なんです。という女子生徒の言葉聞きタイヨウの言葉が止まる。
それを見た女子生徒は“解ってくれた”と思ったのか少し表情を明るく変えた。
まぁ…どんまい。お前もう“終わった”よ
「悪役令嬢?俺の婚約者を悪と罵るか…」
タイヨウがそう呟いたすぐ後、空気が変わった。
それまでは辛うじて“人”として見られていた“奴ら”は汚物と同列になりさがった。
「そうだ、私の可愛いマリーを貶める悪女、貴女のような邪悪な存在は私が懲らしめて差し上げます。」
教師がわについていた男子生徒がマリー?
へぇ、あいつそんな名前だったんだ。
女子生徒もといマリーの名前を呼びながら手袋をはずし投げつけてきた。
「拾うが良い」
「はぁ」
決闘の申し込みなんだろうな。
でもさ、男子生徒が手袋を投げつけたのは‥‥。
「俺?」
何故か俺に男子が決闘を申し込む…
俺は足元に落ちた手袋を拾った。
「まぁ、大切な友達をここまで虚仮にされて空気に徹すれる程
ヒナタもタイヨウも大事な友達だ俺は自分で思う以上にバカらしい。もう俺は名前も知らない男子生徒をぶっ潰す方法と教員に謝らせる方法を考え始めていた。
『ユーキの悪い顔…俺ワクワクしてきた。』( ̄ー ̄)+
『ふふ、僕らの相棒を敵に回すなんて…ほんとのバカなんだね』( ̄▽ ̄)
…とりあえずヤリスギだけには気を付けよう(。-∀-)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます