第7話昼御飯 2

「ふぅ、食った、食った」

なんとまぁ幸せそうに少し膨らんだ腹をさする一向。まぁ一人を除いてだが…


「また頼むな。」


「ただで?」


「しかたねぇな。白金貨でいいか?」


バカかお前は?いったいなに作らせるつもりだ


「何って昼飯?まさかの俺も三食全部作れとは…」


なんで不思議そうな顔をする?白金貨ってね金貨百枚の価値があんのよ?此方が聞き返すとすごく不思議そうな顔するの。



「だからって一般平民家庭の年収云年分はだしすぎだ。ってそこ!無言で金を差し出すな!」


「ならあんなん食わすな!」

「貴方は少しご自身の価値を自覚すべきではありませんか?」


だから続けてお金を出そうとしないの。

一般的に流通してすらいない通貨だしなんなら手に入れられる一番価値があるのをそうホイホイ出すなとツッコム俺、したらなんだろう怒られた。解せぬ。


「全く同感です。それにしてもユーキさんはどうやってあのような料理を学ばれたのですか?」


「どうって もともと料理は好きだったし俺の家…辺境伯家の領地はリゾートを中心にわりと発展しててさ 他国との公益も盛んだったしいろんな国の人が来るわけよ?」



「?」


「で、地元の食材や料理だけじゃ勝負できない場合もあるわけ。飽きられたら終わりなんだよ。だからさ、いろんな国や地域のお客さんから調理法や味付けを聞いて料理を覚えたんだ。」


「ん?どしたん?」


なんだろう聞かれたことに答えただけなんだけど皆目を真ん丸にして一歩下がったんだけど?これはもしや“ドン引き”というあれか?


「普通貴族の子息は料理なんてしません。」(ペーパー)


「ほら、俺貴族って言っても三男だから家継げないし」


「騎士や文官など他にいくらでもあるだろ?なんでよりにもよって」(ダイチ)


「いや…惚れてるヤツがその…な?」


何を言わせるんだ(自爆である)皆ニヤニヤこそこそとこれ見よがしに…

俺は家を継げないしもともとの性分で何かを作ったりもてなしたりするのが好きで小塚い稼ぎのつもりで食堂やホテル、ゲストハウスとかで手伝いしてみて覚えた。特にゲストハウスでは食材持ち込みでセルフで料理のところが多かったから教えて貰ったりもしたんだ。


『ユーキは毒もった魚も捌けるんだ。アンラックの刺身は最高だぞ!』


『モンクのお鍋も僕好きだよ』


「なっ…俺まだ食ったこと無い!?なんだよユーキずるいぞ!」


合えて突っ込まないでいると…イジケテタワケジャナイヨ?

カイリとトウヤがタイヨウと喧嘩を始めた

話がすすまない…


「とりあえず詳しい話はまたあとでな。そろそろ行かないとこんじまう。」


“まだ話は終わってない”だとか“私が個人的に雇うことは可能でしょうか”とか“ケーキ作れるか?”とか移動中もなんやかんや話をしながら時間に間に合うように移動した俺達。

なんだろうついたらついたで


「納得がいきません!」


何人かの生徒?正確にはやたらと豪華に装飾された制服に身を包ん男女とその取り巻きが教師に向かって物申している。やめろよ、絶対拗れるやつだろこれ

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