第6話昼食裏
ユーキ達が昼食をとっているその頃、
ところ変わってここは快晴魔法学園の“大”会議室。魔法界の様々な重要な案件を話し合う場所
大きな机が並びそこかしこに通信用の魔法水晶が浮かんでいる。(←世界に散っている関係者達が会議に参加するためのもの)そんな“大”会議室に集った世界でも屈指の魔法使い、魔導士達はとある案件について頭を悩ませていた。
「まさか
なにやら豪華なローブに長い白ひげに冗談みたいに長い白い睫をしたじいさんがポツリと呟いた。この人物、快晴魔法学園の副学園長
「あり得ません、何かしらの不正を行ったのです。えぇそうに違いありません。」
「憶測で神獣様とその契約者さま達を貶めるな。それに会議中だぞ?そう息を荒らげんな。憶測でしかないんだからよ」
「
身なりのよいハゲが声をあげている。腹を立てているようだが誰が悪いというわけでないとわかっているのかどこに憤りをぶつけていいのかわからず…
使い魔との契約は特殊な場合を除いて三通りある
1、主従契約…魔力や行動によって対象に自身を主と認めさせる契約
2、
3、友好の絆…お互いに納得した上で対等な契約を紡ぐ。契約の印として何かしら贈り物を送り合う。(ユーキ達の場合は名前を送って神獣達は宝物を送った)
(4つ目としてはその血に代々継承される契約やもの自体に意思や命が宿っている場合にそれに気に入られるか等の特殊なもの)
「いや、いけないって…
まぁ面白そうな奴ではあるけどな。」
誰をとはいってはいないが明らかにユーキ達の事をいっていた。
誰が見ても明らかに彼“等”は異質だった。皇太子はともかくとして子爵令息、辺境伯家のお荷物et…成人すらしていない少年、少女が神とならぶ存在神獣達と契約を成し遂げたのだから。
魔力値も異常としか言いようがなかった。
「何を呑気な、皇太子殿下の友人というだけで入学を許されたおちこぼれが図に乗ってしまったらどうなさるのですか」
「それは、陛下の親友で聖剣に選ばれた“だけの”俺に対する嫌みか?」
貴族とはいえ自分よりも格上と認めざるを得ない存在の出現に苛立ちを隠せず自分を嗜めていた男にその苛立ちをぶつけたハゲ。
男もそう何度もいい顔はできないのかどこからか剣を取り出して柄に手を掛けてハゲを睨み付けた。
「やめろ、二人とも。とにかくだ神獣様に選ばれた以上普通の生徒と同じクラスにはいられない。彼の生徒たちは校則に則りEXクラスとする。異論があるものは…おらんな。」
「では、そのように計らうように。なお空席になったクラスには次点の受験生を繰り上げ合格とするものとする。以上!」
口喧嘩で止まらなそうな状況に1番奥に座っていた人物が声をあげた。
ハゲも男もこの人物の言葉には逆らえないらしく表面上はうつ向いて納得したように見せていたが…
「くっ」と不機嫌そうにもらすハゲを「ぷぅ~くすくす」などと男が煽っていた。
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