初めての料理

「ふへぇ〜、出来たね。」


やり切った様に息を吐くユウリ。

そんな彼女の前には母親と共に作った料理が3品並んでいた。


今まで嗅いだ事のない未知の香りが鼻をくすぐり、生唾を飲み込む。

体が……

いや、本能が訴える。


【絶対に美味しいと】


「どんな味なんだろう?」

「お父さんの仕事が終わるまでまだ少し時間あるけど……どうする?先に食べちゃう?」

「うぅん、いい。みんなで一緒に食べた。」


ユウリは記憶で作った料理の味を不明瞭ながら理解していた。

しかし、それはユウリの前世の記憶であり、現世ではまだ味わった事が無いその味に興味を示す目を向ける。


そんな娘の姿を見たルィーダは旦那のを待たずに先に食事を済まそうかと提案した……がユウリはその提案を断りみんなで食事をする事を選んだ。


ユウリが何より好きな事は大好きな家族との時間であり料理に対する好奇心より家族との触れ合いを選んだのである。


そんな、娘の健気で愛らしい選択を見たルィーダは喜色満面な顔になる


「あらぁ〜そう!……なら、先にお風呂に入ってらっしゃい。」

「お風呂、入るにはいいけど“かぁか”がユウリを入れてくれるの?」

「私はダメよ、今からユウリが食べたい言っていたお魚を焼かないとだし」

「えっ?じゃあ、誰がユウリをお風呂に入れてくれるの?」

「誰って、いつもお姉ちゃんと一緒に入ってるからオリヴィアに……って、そうだわ!。今、あの子逃走中だったわ。」


ユウリの話を片耳に聴きながら魚を焼く準備をしていた手を止める。


ユウリの話でオリヴィアがお仕置きを免れる為に逃走中である事を思い出した。

ユウリはまだ3歳で一人でお風呂に入れるのはまだ早く、誰かとお風呂に入るのが決まりであった。


いつもは姉のオリヴィアがその役目を担っていた。


が、そのオリヴィアがいない今、ユウリをお風呂に入れる人物が自分しかいない事に気がつき頭を悩ませ始めるルィーダ。


(あちゃー、どうしようかしら?私がお風呂に入れてもいいけど。そうなると結局は食事の時間が遅くなるしな。……オリヴィアを探しにいく?結局は時間がかかるわね。困ったわ。)


そんな母親の姿を見たユウリは問題の着眼点を確認する。


「かぁか……、ねぇねがいればいいの?」

「えぇ。…お姉ちゃんがどこに隠れるかわかるの?」

「ううん。分かんない!」


ユウリの発言でオリヴィアの居場所が分かると期待したルィーダだが。その期待を打ち砕くのはユウリの満面の笑みの【分からない】であった。


その無邪気で悪気のない純粋無垢さに何も言えないルィーダであった。


「分からないの?」

「うん!分からない……けど。」

「けど?」

「呼ぶ事は出来るよ!」


そう言うとユウリは家のドアを開け外に出る。

すると大声で叫び始める。


「ねぇ〜ね!!!」


ユウリのその小さな体から出たとは思えない大声が街に響きわたる。


数秒待つと遠くの方から姉のオリヴィアの歩く姿が見える。

その姿を見たユウリは嬉しそうに姉の方に走り飛びかかる。


そんな、帰りを待っていた子犬の様な行動をする妹をオリヴィアは優しく抱きしめる。


「おかえりなさい」

「ただいま、……っで大声で呼んでどうしたの?」

「ねぇね、お風呂に入れて!」

「なるほどね。……分かったわ。ねぇねとお風呂に入りましょう。」


オリヴィアはユウリの手を繋ぎ2人で家に戻る。

家に入ると母親のルィーダが仁王立ちしていた。

その姿を見た、オリヴィアは今、自分の置かれた立場を思い出すのであった。


「あはは、た、ただいま。お母さん。」

「おかえりなさい!オリヴィアちゃん。」


母親の心に秘めた。静かな怒りに勘付き、反省した様な態度で再び深々と頭を下げ謝罪をするオリヴィアであった。


「お母さん…本当にごめんなさい。」

「はぁ〜、ユウリの面倒を良く見てくれてるし。今回はお尻叩き3回で許してあげるわ。」

「うぅ〜、後で受けます。」


そのオリヴィアの態度を見たルィーダはため息を吐きながら、今回の悪戯に対するお仕置きを大幅に減刑してもらったオリヴィアはユウリと共にお風呂場に向かった。


◆◇◆◇◆◇


「あはは!ねぇね、こっちだよ。」

「こら、ユウリ!まだ髪をちゃんと乾かしてないんだから……ちょっと!ユウリ!」


お風呂に入りさっぱりした2人は寝巻きに身を纏っていた。

そんな中、淡いピンク色の癖毛が生乾きのままユウリは駆け回っていた。


お風呂の中で姉に遊んでもらい楽しかったのか。少し……いや、かなり興奮状態であった。

そんな、逃げ回るユウリを捕まえようと後を追うが体の小さいユウリはテーブルやイスなどの隙間を駆け回る為になかなか捕まえる事が出来ずに苦戦する。


そんな時、ユウリが逃げた先にタイミング良く、仕事を終た父親のポルドが現れる。


「お父さん!いい所に…ユウリを捕まえて。」


オリヴィアの必死の訴えに気が付き。こちらに向かって走って来たユウリを両手で抱き抱え、捕えられる。


「はい、ユウリ捕まえた。」

「あはは、とぉとに捕まった。」

「お父さん、ありがとう!……ほら!ユウリ観念しなさい」

「わぁ!あはは!」


オリヴィアは捕まり身動きが取れなくなったユウリの濡れた髪にタオルを被せ。わしゃわしゃと拭き髪を乾かす。


「ユウリはいつも楽しそうだな。」

「だね!私もいつもユウリから元気もらっているわ」


何事に事にでも楽しそうに笑うユウリにつられる様に笑う2人。

そんな楽しい空間にルィーダが入る。


「あ!アナタ。仕事終わったのね。ユウリ達もお風呂から上がったみたいだし。…食事にしましょうか。」


ルィーダは宣言通りユウリ達がお風呂に入っている間に食事の準備を済ませたのだ。


そんな、ルィーダの掛け声に3人は反応し、料理が並ぶ机へと座った。


「うわぁ!なんだ……これは?」

「凄い…初めて見る物ばかり。」


程よい焦げ目が付いた魚、白い雲の様なサラダ、湯気が上がるホクホクのジャガイモの上に乗った謎の白い食べ物、各人1人ずつに準備された色づいたお湯。

2人の目には初めて見る食材に手を加えた物【料理】がその様に映っていた。


そんな、2人の表情を見たユウリは料理を一緒に作った母親と歓喜を表現する様『イェーイ』と掛け声をしてハイタッチする。


「これ、本当にユウリが作ったの?」

「ううん。作ったのは“かぁか”でユウリは作り方を教えたの。」

「そうなの!でもすごいよユウリ!」

「えへへ、ねぇね!ありがとう。」

「はいはい!みんな、お腹を減らしてるし早く食べましょう。」


ルィーダの掛け声でみんな目の前にある料理に手を伸ばそうとした瞬間にユウリが両手をパチンっと合わせた。

その音に驚いた3人はユウリの方を向く。そこには目を瞑り真剣な表情で『いただきます』と呟くユウリがいた。

そんな、『いただきます』と言う謎の呪文を疑問に思い。オリヴィアがユウリにいただきますの意味を尋ねた。


「ユウリ…そのいただきますと言う呪文?はなんなの?」

「うん?いただきますはね。食事に感謝をする挨拶みたいなものかな?」

「挨拶?」

「うん!食事はね動物さん、お魚さん。そして、お野菜さん達の命をもらっているのね。それに命をくれてありがとう。その命をの意味を込めて。食事をする前にいただきますって言うんだよ。」


ユウリの説明に感銘を受ける3人、この世界ではあまり食材に感謝をする事は文化は無かったがユウリの言う通り自分たちはみんなの命を頂いて生き続けている事に気がついたら。


3人はユウリに続く様に手をパチンっと合わせ「いただきます」と声を合わせて食材に感謝を示す。


「さぁ!何から食べようかな?……じゃあ、まずはこの白くてふわふわしてる雲見たな奴にしよう。」

「あぁ!ユウリも食べたいからとって。」


オリヴィアがまず初めに手に取ったのは茹でたジャガイモを潰し、マヨネーズや野菜などを加えて混ぜた。料理。


サラダと言う名前が嫌いな子供でもこれだけは喜んで食べる物。【ポテトサラダ】


オリヴィアは自分とユウリの分のポテトサラダを取り分ける。


オリヴィアは自分の目の前にある。白いモクモクの雲の様なポテトに色鮮やかな野菜達が絡まる。芸術的な産物を口に躊躇なく運ぶ。


「うぅ!何これ!!ものすぅぅぅごく美味しいよ。」


オリヴィアの口の中に広がるのは未知の味であった。

ポテトのホクホクした食感に甘味とマヨネーズの酸味が口いっぱいに広がるりその中に野菜の旨みがこのポテトサラダに深みをもたらす。

あまりのおいしさにオリヴィアは驚嘆するしかなかった。


「美味しいね。ねぇね!」

「そうね!……うん!なんか。今シャキッとした何かが凄く美味しい。」


オリヴィアはポテトサラダをもう一口口に運び噛み締める。するとその瞬間シャキッと他の野菜とは明らかに違う爽快な音が聴覚を刺激する。


その、シャキシャキ音を楽しむ様に噛み続けると時期に口の中にほのかに甘味が広がる。

そう、これこそがユウリが隠し味に使用した物


【リンゴ】であった。


ポテトサラダにリンゴを入れるには有名である。

食感にアクセントを加えれるのはもちろん。リンゴを噛み締める度に口中に自然な甘味が広がる。


「えへへ。それは隠し味で入れたリンゴだよ。……名付けて【リンゴの甘味を楽しむフルーツポテトサラダ】だよ。」

「ちなみにこの白くて柔らかいのは何なの?」

「それはジャガイモだよ!」

「えぇ!これがあの硬くて食べずらいあのジャガイモ!どうやってこんなに柔らかくしたの?」

「どうも、ただ茹でて潰しただけだよ?」

「すごい!ユウリはすごいよ。天才だよ。」

「えっへん!」


自慢げに鼻を伸ばすユウリを横眼にルィーダは別の料理に手を伸ばす。

その料理とは単純な組み合わせであるからこそ美味しい料理。


茹でたジャガイモの上にバターと塩を振っただけの料理【じゃがバター】であった。


ルィーダはじゃがバターを一口食べた……その瞬間、口にバターとジャガイモの旨みが広がり、塩のほどよい塩味が交わり、余計な手を加えていないシンプル言えの美味さが口中に広がり脊髄反射で体が美味いと叫ぶ。


「うぅん!これ。すごいわ!」

「かぁか美味しい?」

「美味しい?……さっきから気になっていたけど美味しいって何?」

「美味しいってのはね……うわぁ〜ってなって嬉しい気持ちかな?」

「うん。感情的すぎてわからないけど、なんとなくは分かったわ……うん、ものすごく美味しいわ。」


母親の『美味しい』の言葉に嬉しそうな笑顔を見せるユウリ。


ユウリの嬉しそうな顔とルィーダの美味しいと言う言葉で【じゃがバター】と言う食べ物が気にかかり、アマンダもじゃがバターを手に取り一口、口に運ぶ。


「わぁ!これも美味しい!…・ジャガイモもホクホクで美味しいんだけどそれよりこの白い塊が口の中で溶けてとても美味しい!」

「ねぇね!それは牛乳から作ったバターだよ。」

「バター?牛乳からこんなのが作れるの?」

「そうだよ!牛乳を振って作るの。」

「そんな、簡単な方法で出来るの!」

「にへへ、名付けて【ユウリ特性ホクホク塩じゃがバター】だよ!」


ユウリが得意げに自分の作った料理の説明をしてる最中、父親のポルドは各人1人に準備された色の着いたお湯に野菜が浮かぶ食べ物を口に運び啜る。


口に一滴入るだけで口中に様々な食材の旨みが溶け込んだスープが広がる。


複雑であるが決して、くどくない。

むしろ洗練された味に舌が喜び一気に飲み干してしまう。


「……おぉ!この色の付いたお湯も凄く美味しいな。」

「とぉと、それはお湯じゃなくてスープだよ!」

「スープ?ユウリはこれをどうやって作ったんだ?」

「にへへ、作り方は簡単だよ。鳥の骨、人参、玉ねぎ、セロリなどを鍋に入れて煮込んで一度濾して。透き通ったスープに塩で味を調節したのね。そしてスープに更に旨みを出す為にこれも入れたの。」


ユウリは自分のスープの中から一つの食材を取り出す。


その食材は栄養が豊富に含まれており【海のミルク】と呼ばれる程の食材であった。


「それって……牡蠣か?」

「そうだよ!牡蠣には栄養も沢山あるけどコハク酸と言う美味しい成分もあるんだよ。そのコハク酸はね他の成分と仲良しでね美味しさがいっっっっっっっぱいになるんだ。名付けて【牡蠣の旨み味わう野菜塩スープ】だよ?……みんな?なんでそんな顔してるの?」


得意げに自信作のスープについて解説しているユウリに対して家族達は少し難しい表情を浮かべユウリの説明を聞いていた。

その顔に疑問を抱く。


そんな楽しい空気にほんの僅かの緊張が走る中で口を開いたのは父親のポルドであった。


「ユウリは料理?…って奴が好きなのか?」


ポルドはユウリの質問に答えずに逆に自分の方から質問を投げ返す。


ユウリは若干、不思議に思いながらポルドの質問に答えた。


「う〜ん?好きなんだけど……ちょっと違う気がするなぁ?」

「ちょっと違う?」


ユウリの煮え切らない回答に対し、焦らさずにゆっくりと時間をかけてその内容を聞き出した。


「ユウリは料理が好きなんだと思うけど。それよりも【ねぇね、かぁか、とぉと】の皆んなに美味しいって笑顔で食べて貰うのが好きなんだと思うの。だからユウリは料理よりなんだよ!!」


ユウリの回答に家族みんなの心の中で何かの決意が決まったの出会った。


そしてオリヴィアはユウリの大好き言葉に嬉しくなり、抑えれない気持ちが暴走し、食事中のユウリに飛びかかる。


そんな中ポルドは椅子から立ち机越しにユウリの方に手を伸ばし頭を人撫でして、『お前はどうなっても俺の娘だ。』と一言かける。


ユウリはイマイチその言葉の真相を理解できなかったが。

頭を撫でられた事に嬉しそうに笑顔で笑った。


「はいはい、みんなその辺にしてこの美味しいご飯を食べましょう。」


ルィーダはそう言う焼いた魚を口に運び食べる。


「うぅ!このお魚とても美味しいは。」

「あぁ!ユウリもお魚食べたい…けどユウリお腹結構いっぱいになっちゃて1匹も食べきれないかも。」

「なら、ねぇねと半分こする?」

「うん!」


ユウリとオリヴィアは1匹の魚を半分ずつ2人で分けて食べる。


魚をかじった瞬間に炭火で香ばしく焼かれた風味と本来の魚の旨みと塩味がマッチする。


「なに?このお魚?今までにないぐらい美味しい。」

「ねぇ。ユウリの言う通りにお塩をつけて焼いただけなのにこんなに美味しくなるなんて。」


塩に含まれる塩味は他の味覚に比べて重要である。

塩が無ければ料理は成り立たません。


例えば味噌汁。あれから塩味を抜くとほぼ味が消えてしまいます。

塩はそれぐらい大切な役目を担っていました。

その為、魚に塩をふるだけで美味しく食べる事が出来ます。


さらに魚に塩をふる利点がもう一つあります。

前に説明した通り塩には水分を吸い取る力があります。

それを利用して魚を焼く約30前程から塩をふり魚から余分な水分を出す事により魚の臭みを出し。臭みのない魚を焼く事が可能になります。


「ねぇ!ユウリこの焼き魚のお名前はなんて言うの?」

「そうだね!名付けて【魚の塩焼き】だね。」

(((そこは普通なんだ。)))


ユウリ以外の3人は心の中で同じ事をつぶやいた。


他の料理にはおしゃれな料理名を付けたユウリはこの焼き魚にも何か良い名前を付けてくれると期待したが。

その期待は【魚の塩焼き】と言う間違ってはいないシンプルな料理名に打ち砕かれた。


◆◇◆◇◆◇


美味しい、初めての料理にユウリを含む家族全員満足していた。

 

そして食事を終え、各自で好き勝手に行動をしていた。

母親のルィーダは家事。父親のポルドは先程まで食事をしていた机で新聞を読み、オリヴィアはユウリに絵本を読み聞かせる。


「こうして、ライオンさんは立て髪をアフロになり……って?ユウリ?」


本を読み進めると膝の上に乗る妹のユウリの様子がおかしいと思い声をかける。

優里は瞼を虚ろ虚ろし首を上下にコクンコクンと振りながら、今にも寝落ちそうな雰囲気であった。

無理もありません。


ユウリは今日、海に行き、塩を作り。料理も作ったして体力はとうの前に尽きていた。

その上、満腹によりその眠気は睡魔となり彼女に襲いかかった。


(ユウリはもう限界見たいね。仕方ない。大分早いけどユウリをベットに寝かせよう。)

「ユウリ?ベットまで歩ける?」

「うん……頑張る」


オリヴィアは眠さで意識が朦朧とした千鳥足のユウリの手を引き部屋に歩く。


「なぁ、ルィーダ?」


場面は変わり。

ポルドは読んだ新聞を折りたたみ。

近くを通りかかった妻のルィーダに話しかけた。


「どしたの?」

「急で悪いが今夜は家族会議をしようと思うが大丈夫か?」


ルィーダは【家族会議】に単語を聞くと何かを感じ取った様に一言つぶやいた。


「………わかったわ。なら、今回はオリヴィアも混ぜた方がいいわよね。」

「あぁ!よく分かったな。」

「何年、貴方の妻をしてると思ってるの?」


そんな2人の会話を断ち切る様にオリヴィアが部屋に向かう途中で完全に眠りに落ちたユウリを抱き抱え2人の前を横切る。


タイミング良く現れた。オリヴィアにルィーダが声をかける。


「オリヴィア、ちょっといい?」

「うん?なに?」

「この後時間ある?」

「う〜ん?、ユウリを寝かして。部屋で本を読もうかと思っていたから時間はあるけど……どうしたの?」


オリヴィアは母親の問いかけに足を止め話を聞く。

話の本筋があまり理解できずにいたので曖昧な返事を返す。


「今日、家族会議をするからユウリをベットに運んだ後にここに来てくれる?」

「いいけど、私が会議に参加するって珍しいね?今回の議題は何なの?」


家族会議は時々開かれていた。議題様々あったがいつも子供のユウリやオリヴィアが参加する様な話が無く、家族会議と言う名をしているが本質は【夫婦会議】になっていた。


そんな家族会議に今回はオリヴィアも収集され、疑問を隠せないでいた


オリヴィアの疑問を解消する様にルィーダは質問に答えた。


「今回の議題は……ユウリについてよ。」


今夜開かれる、緊急の家族会議。

その議題はグラッセ家の次女である。


ユウリ=グラッセについであった。





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