ある日森の中〇〇にであった。

 異世界に来て何日かたった。


 薬草のクエストやホーンラビットの角などのクエストをしてようやくランクもDに、ステータスも上がったのであった。

 そして、もちろんホーンラビットのシチューなどに薬草も入れて食べたのであった。


【大石ごはん 

 Lv5 HP155 MP155 攻撃力15.5 防御力15.5 速さ15.5 運15.5 智恵15.5 

 スキル:貫通 解体 魔法回路 イベントリ ネットショッピング 突進 隠れる 毒耐性(小) 回復力(小)  所持金:金貨80 銀貨3 銅貨40】―――



 私は毎日定番のギルドへと通う。実はいつもギルドの受付でお世話になっているヘレンさんや他の冒険者パーティーと仲良くなるなどいろいろ良いこともあるのだ。

 

 そんな中ひとつ気づいたことがあるのである。自分はボッチ冒険者なのだということを。そんなことはおいておく。

 自然にパーティーメンバーは増えると信じてるからだ。


 そして俺はいつもの掲示板を見る。

 Dランクになり、おすすめの依頼が増えていった。

 やはり、自分の努力がこうして書かれると、なんとも言えない喜びが心にしみるものである。

 私はその中から一つの依頼を取る。そうしてごはんは新たな依頼を受けるのであった。


《ロングボアの依頼》


 私は生息地にある森の中に進む。そしてイベントリから鉄の剣をとって、いざというときのために戦えるようにしておく。そうして、慎重にゆっくりと森の中を進んでいると、


「きゃああぁっ」

 誰かの悲鳴が聞こえた。私は、その場所へと走る。森の中は走りにくかった。しかしいかなければならぬのだ。一秒でも早く。そうして、ようやく見えてきた。


 エルフの女性が木に背中をかけて座り、剣をロングボアに向け、戦っていた。エルフは300歳まで生きるとされている長命種だが、私には二十歳をギリすぎた、20歳くらいの女性が倒れているように見えた。しかし、彼女の目には希望の光が残っていた。


 私は助けなければならない。そう思った。

 そうして私はスキル〈貫通〉を使う。

 確かホーンベアの心臓は前足の上。そこをめがけて剣を突き刺す。


 そしてロングボアは倒れたのだった。



【大石ごはん 

 Lv10 HP205 MP205 攻撃力20.5 防御力20.5 速さ20.5 運20.5 智恵20.5 

 スキル:貫通 解体 魔法回路 イベントリ ネットショッピング 突進 隠れる 毒耐性(小) 回復力(小) 付与  所持金:金貨80 銀貨3 銅貨40】



「大丈夫ですか。」

 私はエルフの女性に声を掛ける。

「大丈夫です。倒してくれてありがとうございます。」

 彼女は左足を両手で支えながら俺を向いて笑っていた。

 よく左足を見ると、大きな切り傷があった。

「あ、あの、左足大丈夫ですか。」

 彼女は苦笑いをして答えた。

「全然大丈夫です。あの、ポーションを使いたいのでバッグを取ってくれませんか。」

 私は、バッグを見つけて彼女に渡す。そうして彼女がそのポーションを飲むと足の傷が癒えていた。

 そして私は、ロングボアを見る。

 う〜む。あれを一人は多いな。そう思い、私はこういった。

「一緒にご飯を食べませんか?」

 彼女は驚いた様子で言う。

「え、そんな、えと、、、」

 そんな事を言っていると

「ぐ〜」

「え?」

 彼女の顔は次の瞬間りんごのように真っ赤なった。

「じゃあ、お願いします。」

 よっぽどお腹が空いていたのだろう。

「任せて」

 私は女性に笑いかける。

 彼女は顔が真っ赤になったのが治っていったと思ったが、また少し赤くなった。

「熱でもあるの?」と聞くと彼女は照れた様子で

「そんなことありましぇん。」と言った。


 こうして俺は異世界で初めて人(?)にメシを作ることになったのであった。



―――筆者より―――

 最近コメントしてくれる方がいて、めちゃくちゃウキウキで作品書いてます。(笑)次回は初めて他の人と食べるメシになります。どうぞお楽しみに。

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