ホーンラビットのシチュー

 調理器具や他の材料がない!!こんな深刻な事態はどうすればいいのか。ちなみに私にもわかりません。こういうときは教えてくださいsara先生。――


『称号〈異世界転生者〉の特典を使いますか?使えば、解決できる可能性があります。しかし、危険が訪れたとき、奇跡が起きません。』「なんでもいい。頼みます。」


だって今が、人生の危機だもんな。ごはんがごはんを食べないなんてあるもんか。


『かしこまりました。スキル〈ショッピングサイト〉を手に入れました。〈ショッピングサイト〉とは、名前の通りショッピングサイトで買い物ができます。こちらの世界の貨幣ともとにいた貨幣の交換ができるだけではなく、買い物ができます。あなたが持っていた財産は800万ほどあります。』


そうか。俺も会社で頑張って働いて、それをコツコツ毎日積み重ねた俺。えらい。―――


〈ショッピング〉へー、懐かしい。こういうのあったな―。

え、コレって異世界のものでも買えるの!?そこには武器や魔物素材などがあった。とりあえず鍋鍋。そして俺は鍋と調味料、スプーンなどを買う。残高は約790万円になった。良い包丁とかかったからな〜。料理を始めよう。ごはんの異世界クッキングー。――


ホーンラビットのシチューの作り方


材料(一人前): バター 15グラム

        牛乳 40cc

       水(水魔法) 100cc〜115cc

       小麦粉 大さじ3

       コンソメ 小さじ1

        ホーンラビットの肉 お好きなだけ

        野菜(人参、玉ねぎ) お好きなだけ



 ①フライパンで玉ねぎとバターを絡ませて火を通す。ある程度火が通ったら小麦粉をふるい入れて、粉っぽくなくなるまで絡める。


 ②別のお鍋でにお水を入れてブロッコリー、人参、ホーンラビットのお肉に火を通す。火が通ったらコンソメと先ほどの玉ねぎも入れて、牛乳を入れる。

 

point:バターや小麦粉を入れすぎても、お水や牛乳で、トロトロ感を調節する。


 ④完成。


ホーンラビットのシチュー〜ブロッコリー、人参を添えて〜 シェフ大石ごはん。


 完成だ。見た目はクリーム色の中にいろいろな色が入っていてまさに芸術。めちゃおいしそう。そして俺は口をつける。その瞬間俺は夢を見た。天使になって飛び回ってる夢を。めちゃくちゃうまい。


まずクリームが濃厚。飲んだあとに伝わる出汁とシチューの完璧な調和。(the perfect hurmony)そして飲み終わったあとに野菜や肉の旨味が伝わる。これでこそ王道。そうして俺はペロッと食べ終わったのであった。これはおすすめ。ぜひ食べてみて!―――


『称号〈魔物を欲するもの〉を獲得。』「魔物を欲するもの?」『〈魔物を欲するもの〉は魔物を食べるのが条件で手に入る称号です。特典は、2つあります。1つ目、魔物のスキルをランダムでもらえます。2つ目魔物のステータスの一割を吸収することができます。』


【大石ごはん Lv2 HP111 MP111 攻撃力11.1 防御力11.1 速さ11.1 運11.1 智恵11.1 スキル:貫通 解体 魔法回路 イベントリ ネットショッピング 突進 隠れる 所持金:金貨80 銀貨3 銅貨40】


へー、まあ俺は食べるのが好きだしちょうどいいな。このときまだ俺はこの能力がどれだけすごいのかをわかっていなかったのだ。―――


 私はギルドに行く。私はホーンラビットを3匹倒したので角は3つ手に入った。それをギルドに持っていく。

「ホーンラビットの角を取ってきたので、判定お願いします。」そういってホーンラビットの角と冒険者カードを渡す。

「はい、お預かりしますね。」そういってホーンラビットの角を受け取った。

 そういえば――「すみません。ホーンラビットの角とかって何に使われているんでしょうか。」

「えーと、ポーションの生成に使ったり、召喚術、あともっと強い魔物であったら、武器や防具などにも使われます。あ、あと、もしものを売りたいと思ったら商人ギルドの登録もしておいたほうがいいかもしれません。」

 へー、もしも機会があったら行ってみようかな。

「ホーンラビットの角3つ確認しました。銀貨6枚です。」

「え?高くない?」3つで6000円?

「はい。冒険者は一括千金が狙えるから入ってくれる人も多いんです。ですが、怪我を負ったり、街にモンスターが攻めてきたときに戦わないといけないのでこうしてお金が入るんです。」

 へー、そういうシステムだったのか。

「教えてくれてありがとうございます。」

「どういたしまして、またいつでも聞いて下さい。」

「はい!」

 こうして俺はギルドを去り、宿に帰った。異世界二日目、とてもいい日が過ごせた。こうして、大石ごはんはワクワクしながら寝たのであった。



 ――筆者より――

 見てくれてありがとうございます。ようやく、異世界でご飯を食べる回が登場しました(泣)。多分次からは魔物メシを食べることが多くなるとともに、称号〈魔物を欲するもの〉でどんどん強くなるのでぜひ、見てください😀


―――レシピの引用先―――

https://cookpad.com/

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