ごはん、ギルドに行く


俺は酒場で肉を食い、そのあと少しビールも飲んだ。ワインはそれはそれは格別で。口の中でぶどうの甘みが伝わってきた。アルコールが低いな。コレなら何杯でも行けそうだ。マイルドな味わいだが、しっかり、味も感じられる。とても良い。―――


「お会計は銀貨1枚です。」私は会計で言われた。

えっと、どうすればいいの。さっきステータス画面に書いてあったはずだけど。えーい、困ったらsaraに聞けばいいんだ。そうして、私は脳内に語りかける。


さっきsaraが脳内に語りかけるのも可能と教えてくれたのだ。確かに、一人で話してると街の人から、痛い目で見られるからなー。―――


「お金ってどうやって取り出すの?」

『軽く拳をつくり、出したい金額を思うと、拳の中に金額が入っています。』

「金貨しかないけど、どうすればいい?」

『金貨一枚=銀貨百枚=銅貨一万枚になるので、マスターの所持金は銀貨九十八枚となります。』

「ちなみに金貨一枚は日本円で何円分くらい?」

『金貨一枚は十万円。銀貨一枚は千円。銅貨一枚は十円となります。また金貨の上にも大金貨というものもあり、金貨の百倍の千万円になります。』

へー、さすがsara。なんでも答えてくれて安心感が半端ない。―――


「現金でお願いします。」

「へ、現金?」しまった。ついキャッシュで払ってたときの癖が。


「とりあえず、ぴったりお願いします。」

「ありがとうございます。またのご来店お待ちしております。」こうして私は逃げるように店を離れた。コレは食ラグ評価5だ。ぜひとも行ってほ

しい。―――

もう、日が落ちる。そろそろ宿を探さなければ。

「近くの宿を教えて。」

『かしこまりました。マップを作成するので、そちらをご確認ください。』

「ありがと~。saraは頼りになる〜」―――


ここか。一階は飲食店。二階が宿泊できるのかな?

「すみませーん。」

「泊まるのかい?泊まるなら、夜と朝に飯付きで一泊銀貨九枚だよ。先払いでね。」「それなら十泊お願いします。」


そして俺は銀貨九十枚を使った。こうするのにも理由がある。俺は、これから冒険者としてやっていこうと思うからだ。そうなると拠点は必要。ここから俺も漫画の主人公みたいに、俺のストーリーも始まるのか。そして俺はここに来る途中あるものを見つけてしまったのだ。それは、冒険者ギルドおおぉぉぉっ。さて、切り替えて、早速さっき見つけたギルドまで行くか。―――


ここがギルド。見た目は想像通りの感じだ。入口から入るとまず正面に受付が見える。受付には受付嬢がいる。そして左にはボードに依頼書みたいな紙が貼られていて、右は酒場としてやっているようだ。私は受付まで向かった。


「すみません。冒険者になりたいんですけど。」

「わかりました。それでは登録料として銀貨五枚になります。」


銀貨五枚?それなら銀貨四枚しか残っていないのか。こうしないと稼げないから、しゃーなしか。

「ちょうど受け取りました。」そうして受付嬢は水晶を持ってきた。


「こちらに手をかざしてもらっていいですか」そうして私は手をかざした。するとステータスが出てきた。


「冒険者カードを作るので少しお待ち下さい。」

そういって、しばらくすると、冒険者カードを渡された。そこには名前、冒険者ランク、ステータスが書かれていた。もちろん、ランクはEランクSまであるらしい。自分がどこまでいけるのか。期待を膨らまして、俺はギルドを去り、宿(拠点)に帰ったのだった。―――


部屋に入ってみると、素朴な感じがとてもよかった。俺はスキル〈魔法〉を使い、水で身体を洗おうとする。しかし、使ってみると意外に冷たくて炎魔法で暖かくしてから入った。一日の疲れも一緒に落ちた感じがした。「今日は色々あったけど、楽しかったな」そう思いながら、ふかふかのベッドに入り、記念すべき異世界一日を終えたのだった。



筆者より

すみません。魔物料理は次の話からになりそうです。いつも読んでくれるみなさん本当にありがとうございます。投稿は日曜日の17:00にしようと思ってます。ここが間違ってるよっていうところがあるなら、ぜひ教えてほしいです。これからも頑張ります!!

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