魔物料理のすゝめ
kubuti
異世界に転生する。そして飯を食う。
なんと罪なやつか。あんなものをあんなに美味しそうに食う。そんなやつは今までにいなかった。まさかあんなことになろうとは―――
俺は大石ごはん。48歳。料理が大好きなリーマンだ。なぜごはん?とまず思うことだろう。それは親が国民的アニメDORAGON GOALのファンだからである。まあそれはおいときまして、最近食に飽きてきたのである。世界の高級料理、郷土料理、貧乏飯いろんなものを食べてきた。それならいいだろうと思うことだろう。しかし、刺激が足りないのだ。刺激と言っても辛味や味のことではない。心に対する刺激が足りないのだ。そして食を求めてフラフラしていた頃、赤信号に気づかず、トラックに惹かれてしまった。
「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」誰かが私に話しかけている。
私は、その声に答えることもできない。
ああ、きつい。そうか、もう死んでしまうのか。死ぬなら、もっと食べてよければよかった。お母さんが作ってくれたオムライスの味が恋しい。もしも次の人生があれば何をしようか...
こうして大石ごはんの48年の人生が終了した―――
「うわあぁっ」私は勢いよく起き上がった。傷がない。いやそれどころか「ここはどこだ?」今立っているところは雲のようなところ。さらに、上も同じように雲のように包まれている。まるで天国のように。
「ようやく目がさめましたか」とキトンをきた白いヒゲがお似合いのイケオジが言った。
「はい。あなたはどちら様でしょうか」私は訪ねた。
「ふむ、いい質問だ。私は神である。」
「は?」反射的に出てしまった。
「お前は異世界に転生してもらう」唐突に来た異世界転生宣言。いや、うれしいけど。
「なぜ私なのでしょうか?」
「お主が転生を望み、わしが承認した。ただそれだけじゃよ。あとわしはお主の人生が見たいのだ。」異世界転生ってこれでいいの?
「なんで僕なんですか」聞こうと思った。
いや、聞いてみたかった、なぜ僕かを。「おぬしが面白いからじゃ。もういいじゃろ、早く選べ。」僕の目の前には、タブレットが出現した。タブレットといっても、普通のタブレットではない。マンガであるステータス画面みたいなやつだ。
「ここから三つ選べ。」そして画面にはいろいろなものが表示された。知識、スキル、職業、武器、生活品などいろいろなものが出された。それは漫画やアニメが大好きな僕にとっては本当に最高だった。そして、私は三つのものを選んだ。
「こんなものでいいのか?」「はい」「では、異世界転生の時間だ。おぬしが行くのは魔物や魔法がある世界『アルタミア』そこの中心都市」カラゲレイアに行ってもらう。それではいい旅を。」―――
目を開けてみると、ザ・ファンタジーという世界が広がっていた。絵本で出てくるような城、異世界にありそうな市場、煉瓦で作られた家など好奇心を高めてくれる。そういえば、あの自称神がいってたな。
確か「ステータスオープン」あ、できた。
俺のステータスは、【大石ごはん Lv1 HP100 MP100 攻撃力10 防御力10 速さ10 運10 智恵10 スキル:貫通 解体 魔法 所持金:金貨1】
こんなものか。
〈称号:異世界転生者を獲得〉あれ。なんだろう。私はその表示をタップする。
すると〈異世界転生者:説明やサポートを受けることができる。〉説明やサポート?どういうことだ?
『マスター、私はサポート機能のsaraです。』わたしは、あたりを見回した。何も無い。ふとなにか丸の模様があることに気づいてしまった。そんなはずはない。この世界にあるわけがないのだ。私は思わず二度見をした。あれはオレンジのスマホのsaraだ。私は衝撃を受けた。しかし、わたしは使いまくる。なぜか。便利そうだからである。結局人間は便利に負けてしまう生き物なのだ。
「ここに書いてあるサポートっていうのは具体的になに?」
「2つ役割があり、1つ目は、レベルアップのときに通常よりも二倍報酬が良くなります。2つ目は、ピンチに陥ったとき一回だけ軌跡が起きます。」
へ〜。控えめに言ってめっちゃいい。いろいろなことができそうだ。
「Hey,sara.近くの飲食店を。」一回やってみたかったHey,sara
『わかりました。マップで表示します。』まじか。ステータス画面ってマップに使えるのか。万能過ぎる。そしてわたしはその店に言ってみることにした。そこは酒場であった。入るとまっさきに目をつくのが、The冒険者という人が多いところだ。さてどんな料理が出るのか。店員が注文を聞きに来る。
「注文はお決まりですか?」「はい、この七面鳥の骨付き肉を」
まわりを見渡すといろんな人が骨つき肉を食べていた。もしここで頼まなかったら絶対に後悔する。自分の本能がそういうのだ。「やって後悔。やらずに後悔。」という言葉がある。だから俺が食うのだ。ごはんを食べろ、ごはん。そんな馬鹿なことを考えているうちに街に待った料理が来た。
「おまちどうさま。」ついに、きた。街に待った骨つき肉。生でみると予想以上に大きい。ふむ、においはジューシな匂い。お腹が空いているときにぴったりな大きさ。これはかぶりつくしかない。いざ、参る。
なんだ、これは。一番最初に感じるのは、サクッとした皮の感覚。塩がかかっているのか。お腹が空いているときには、こういう味がいい。次に来るのは肉の軟み。極みだ。皮の味とはまた違う。いかにもジューシー。皮と肉は禁忌の組み合わせ。これは、また食べたくなる。―――
ごちそうさまでした。実にいいひとときだったと感じた。また私の心に刺激が宿った。これからどのようなことが起きるのだろうか、何をしようか、私の冒険はまだ始まったばかりである。
―――筆者より―――
初めて小説を投稿しました。構成とかだめかもしれないけど指導してくれると嬉しいです。頑張るのでこれからもお願いします。
四話目から本格的に魔物料理が始まるのでそちらを見てくれていたら幸いです。
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