第14話

『これでよし』

加速の呪文を何人かにかける

『これでみんなで回り込んでこっちのひらけた場所に誘導する』

ライトニングイーグルで場所を確認してみんな飛び出す

巨人はそこまで動きは速くないので捕まらず掻い潜る

『よし後はローグ!みんな追い込むぞ〜』

《なに、こちらにも敵が仕方ない》

『出てきた!』

ケンタが指示を出すと他の巨人を遮る防壁が出現した

『ありがとう』

今ので魔法使いたちはMPを使い切り最後の戦いはケンタやシューヤに任された

ローグやいぬ丸が攻撃を仕掛ける、カンッ

『硬い!』

他の巨人とは体に纏っている岩石の硬さが違い歯が立たない

《そんな攻撃では倒せんぞ!》と岩石の槍を撃ってくる、これも相当な威力だ

逃げながら何とか戦っているシューヤたちを眺めるケンタ

『あれを使ってみるかな』

インベントリから取り出す

『100層目をクリアして手に入れた金剛剣百式を』

装備し巨人に立ち向かうケンタ、すれ違いざまに斬りつける

ガツン

《なに!?》

少しヒビが巨人に入る

最初は驚いた巨人だが致命打にかける状況が続く

《その程度か》

ケンタも消耗してきている『88、89』

金剛剣が攻撃を当てるたびに刀身が紅くなっていく100回攻撃を当てるとスキル発動可能になった

『剣技:金剛斬り百式!』

消し飛ぶ巨人、そのあとに宝箱が出現しカギを入手出来た

そのあとダンジョンクリアの文字

【ダンジョンクリア報酬は鍵のみです】

『クソ、しけてんな』

ケンタは口が悪い、みな疲労困憊でダンジョンを出る

『あと2日で橋まで行かないといけない』

来るときは他のプレイヤーの助けがあったが今はなく、アイテムも使い切り道中のモンスターに対応出来るか分らない

うなだれる一行

『こうしていても仕方ない行こう!最後まで出来ることをやろう』

とシューヤが立ち上がると遠くから聞き慣れた声が聞こえる

『お〜い!』


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る