第13話

『つえ〜、』

走って逃げながら巨人の拳が上から振り下ろされる、地響きとともに地面が割れる

巨人はある程度の距離まで入ると動き出すのとあとこちらから攻撃した場合も遠くとも襲ってくる

一体だけ何とかおびき寄せ足など狙い転ばせ何とかみんなで倒したが30分はかかった

『これじゃあ、、』

どう考えても時間が足りないし一体一体誘導が上手くいくかも分からない

一旦ダンジョンをあとにする

そこら辺の石に腰掛けうなだれる

『あぁありがとうねこ丸』

ねこ丸が慰めてくれる

『やらなくちゃな』

と端末を眺める

『同盟か』

同盟の文字が目に入り選択すると救援を呼ぶというのがあったので押してみた

『駄目だよな、みんな橋の方にいるしな』

_

『よし、これで100層目クリアか、ん』

端末から通知が入る

『やるしかないな、運良くすぐ取れるかもしれないし』

と気持ちを決め立ち上がる

『銀狼どうした?』

銀狼が唸り威嚇をしている方角を見ると様々なモンスターを連れた何人かの人型の何かが近づいてくる中に一人禍々しくオーラを放っている者がいた

“やばい、何かしらの妨害か今戦ったら絶対に間に合わない”

うさ丸たちも身構える、近づいてくる人影

『あ、あのマスターさんですか?』

角がついたゴツゴツしたヘルムを取って挨拶をしてきた

『あっそうです、同盟の方ですか?』

『そうです、いまちょうど試練塔もきりがついて近くだったもんで』

『そうですか!ありがとうございます!』

どうやらケンタはゲームが始まって最初は普通にやっていたが試練の塔ハマってしまってずーっとやっていたらしい

『行きますか!』『はい』

ケンタに先導されながらダンジョンに再び入る

『おぉ!こいつらを倒せばいいんですね』

『はい、頑張りましょう!』

ケンタの仲間達が巨人に一斉に襲いかかる

巨人と変わらない大きさの人型の召喚獣が巨人と組み合って魔道士が幻惑魔法をかけ巨人同士でやり合っている

『弱点検知』ケンタがスキルを使う

『炎と斬撃が弱点か』インベントリを開き赤竜(セキリュウ)の剣を選択し、装備する

『バフを頼む』近くの魔道士にバフをかけてもらうケンタ

『剣技:赤竜一文字斬り』と剣に力を込めスキルを放つ

巨人に命中し真っ二つになったがHPは0じゃないらしく動いているのを他のキャラが攻撃し倒した

『すごい、10分も経ってないこれなら!』

大人数だと攻撃が集中せず何体かの巨人相手でもやりあえた

『少し休憩しよう』

各々MPやHPを回復させる

一時間で80体は倒しだろうか

その後も倒し続けるが最初よりは疲労やアイテム不足で効率が悪くなってきた

『もう500体以上は倒してるよな、単に俺たちの運が悪いのか?まさかライトニングイーグル!上から見てみてくれ』

ライトニングイーグルが見た映像を端末から確認する

『ビンゴ!俺たちから逃げてるんだ、あいつだあいつが鍵だ』

一体だけ少し小さく巨人の間を掻い潜り移動している巨人がいた

『作戦開始だ!』

ここまでダンジョンに潜入してから1日以上は経過していた

そのころ橋周辺

『よし、少し遅れたけど着いたな』 

そこで今来たプレイヤーに状況を説明する

『何だって!?』そこにエリカもくる

『あっ!』






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る