宙(ソラ)を見よ

前述した物語は皆一様に知れるものだ。

そもそも神とは何処に存在するのか。

数多に耀く恒星にこぞって名を付け世界の形成を空の神々に委ねた。

全ての文明で古代人類が共通したある行儀。

それが天の神へ信仰を捧げることである。

地球上の各所に天高くそびえる建造物を次々と築き、天文学を始め数学、物理学、植物学、地質学など様々な学問を駆使し人間社会を構築してきた。 

多様な言語、文化、宗教、都市国家の形成。

微量な違いは有れど起源や思想は同じ。


それが人間であり生命活動である。

蛇に唆され禁断の果実を囓った功績だ。

遠く燦然と耀く神々から見下ろされ群れながら社会を構築してきたのである。


自然は美しい。

素数は美しい。

そして自然は素数から形成される。

我々人間は神が宇宙という玉座に存在すると信じ畏怖を抱き星座を成した。

世界の根源が宇宙だと知りながら意識下に沈め口に出さぬよう努めた。

おかげで0が生まれ世界を創造する。

男を1とし女を0とし生命が誕生する。


男女が結ばれる理由は其処にあったのだ。

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