神の愛と男女の恋

愛だの恋だの口にする度(私の場合は専ら文筆に限るが)、情事を連想する人間が過剰なため苦労したものだ。

勿論、生殖機能を備えた人間の成人(諸説あるが神話上の仮説として女性１６歳、男性は１８歳)は繁殖が可能である。そこから婚姻や子孫繁栄に通ずるのだが、楽園内では男女二人が愛し合うことに対し重い処罰が下された。

これは神の思惑の外だったのだろうか。

打算的にも智慧の実は確実に存在し、女（イヴ）ないし男（アダム）がそれを口にすることも推察された筈である。

況（ま）してや神。

この世界を構築する過程で危険因子を除外することなど造作もない。

意図された結末としか考えられなかった。

さて、地球が監獄ならば説明は早い。

楽園はこの惑星以外の何処かに在るだろう。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい