川のせせらぎ

 森林公園にお散歩へ。

 爽やかな風と緑の香り、そして温かな日差しに癒されながら、ゆっくりと歩いてゆく。


 小さな小川が流れていて、せせらぎの音を聞きながら、ベンチで一休みすることにした。


「せせらぎの音がいいわよね」


「すまん、トイレに行ってくる」


 そう夫は言い残し足早に元来た道をトイレへと戻っていった。雰囲気ぶち壊しである。頭に血が上りそうになってふとせせらぎの音が耳に聞こえて来た。


「まって!私も行く!」


 慌てて夫の後を追いかけた。


 現実と想像力が体へと反応を促したようだ。

 

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